12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
政治・行政
2015年5月21日(木)9:00

自衛隊配備要請きょう審査/市議会総務財政委

野党3氏、時期尚早/「現段階で採決すべきでない」


自衛隊配備陳情書の委員会審査に関する要請を行う市議会野党3氏=20日、市役所平良庁舎

自衛隊配備陳情書の委員会審査に関する要請を行う市議会野党3氏=20日、市役所平良庁舎

 市議会3月定例会で、継続審査となった「宮古島市への自衛隊早期配備に関する要請書」が21日、同議会総務財政委員会(嵩原弘委員長)で再度審査される。審査を前に20日、市議会の野党3氏が「反対の要請書も存在する。現段階での採決をすべきではない」と真栄城徳彦議長に配慮を求める要請を行った。委員会は予定通り行われるが、採決されるかどうかは不透明だ。

 自衛隊早期配備に関する要請書は、自衛隊配備促進協議会(野津武彦会長)が提出。今年3月定例会で同委員会に付託、審査された。

 同委員会では賛否が分かれたため、十分な審査が必要として採決は行わず継続審査にした。

 要請書は、中国による度重なる領海侵犯などを背景に、防衛省が宮古島への陸上自衛隊配備を検討していることを指摘。自衛隊が配備されれば過疎問題解消や経済効果、災害発生時の救援活動など多くのメリットが予想されるとの見解を示し、市議会で自衛隊配備について早急に議決を行い、防衛大臣などに早期配備の要請を行うことを求めている。

 同委員会では「自衛隊誘致が経済発展につながるとは思えない。中国との問題は外交で解決すべき」などとした反対意見と、「自衛隊が来れば人口も増え、経済、雇用面でも効果が出て、地域が発展する」などの賛成意見があった。

 「まずは市長の考えを問うべき」「市民に投げ掛けて理解を得ることが必要」など、結論を出すには時期尚早であるとの考えを示す委員もおり、結局は意見がまとまらず全会一致で継続審査を決めた。

 一方、市議会には平和運動連絡協議会が「宮古島への自衛隊新部隊配備に反対する要請書」を提出したが、3月定例会には日程的に間に合わなかったため、6月定例会での審査が予定されている。

 要請を行ったのは新城元吉、亀濱玲子、上里樹の3氏で「自衛隊配備は賛成、反対の要請があり、同じテーブルで審査されるべきだ」「先に配備賛成の要請書が採決され可決されると、配備反対の要請書は意味がなくなる」などとして、「賛成」「反対」の要請書は6月定例会で審査するよう求めた。

 要請書は真栄城議長が不在のため、上地栄作事務局長が受けた。

 真栄城議長は本紙のインタビューに「議長に権限は及ばない。要請は総務財政委員長に伝えた」と述べた。

 総務財政委員会は、21日行われる市議会臨時会終了後に開かれる予定。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!