12/19
2025
Fri
旧暦:10月30日 先負 壬 
産業・経済
2015年6月23日(火)9:00

宮古食肉センターが起工

来年3月に供用開始/関係者参加し安全祈願


くわ入れで安全を願った池間社長(手前左)ら=22日、上野野原地区の工事現場

くわ入れで安全を願った池間社長(手前左)ら=22日、上野野原地区の工事現場

 宮古食肉センター新築工事の起工式が22日、市上野野原地区の工事現場で同センターの池間等志社長、下地敏彦市長、県農業協同組合の砂川博紀理事長、工事関係者らが出席して行われた。全員で工事期間中の無事故を祈った。環境整備費などを除いた事業費は約7億円で来年3月に供用開始を予定。初めて島外出荷も計画しており、今後の畜産業の発展が期待されている。


 工事現場は、エフエムみやこと宮古島市伝統工芸品センターの西側100~200㍍先。

 現施設は、1982(昭和57)年に地域の畜産振興と食肉流通の改善を図るため、行政・生産者・牛肉業者などの出資で第三セクター方式で設立。築30年余りが経過し、建物・機械設備が老朽化し、安全で安心な食肉供給の観点から新施設の整備が求められていた。

 新施設は鉄骨構造の2階建て。と畜場は約1431平方㍍、排水処理施設は約64平方㍍。敷地面積約2799平方㍍。事業費約7億円のうち、9割が国補助、1割が自己負担。供用開始後の1日当たりの処理能力は、牛の場合が5頭、豚の場合が18頭、山羊の場合が8頭。

 施工は、建築が古波蔵組・大成土建・オーシャンシギラJV。機械設備が朝日建設工業・仲地建設工業JV。電気設備が川田電設産業・三光開発JV。構内整備が大悟建設。

 池間社長、砂川理事長らがくわ入れを行い、無事故・無災害を祈願した。

 直会で、池間社長は、今後の新食肉センターの発展と畜産業の振興に決意を新たにした。

 下地市長は「今日の着工に至るまでに、4年の歳月を要しており、都市計画法に基づく位置決定など、法的問題を一つずつ解決しながら、この日が迎えられた」と感慨深い表情で語った。

 砂川理事長は「このたび、『沖縄食肉価格安定等特別対策事業』、いわゆる105億基金事業の内『離島畜産活性化施設整備事業』の活用により新施設の建設が決まり本日、起工式を迎えることができた」と述べ、今後の宮古の畜産業の発展に期待を込めた。

 同センターの2013年度決算では、単年度で97万円の黒字を計上。経営改善に向けては▽会社内部の改善合理化、諸経費の節減▽と畜日の曜日指定継続による合理化ーに取り組んでいる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!