12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2015年6月24日(水)9:00

「戦争は人を鬼にする」/市総合博物館

宮沢さんが戦争体験語る


太平洋戦争当時の宮古島の様子を紹介しながら平和の尊さを訴えた講演会=23日、市総合博物館

太平洋戦争当時の宮古島の様子を紹介しながら平和の尊さを訴えた講演会=23日、市総合博物館

 5月29日から行われている市総合博物館の慰霊の日関連特別展示「戦後70年遺されたモノ~記憶・記録・モノ・遺跡~」(6月30日まで)の関連行事として23日、「忍びよる戦禍を憂う」をテーマに宮沢貞子さん(79)が自らの戦争体験談を講話した。宮沢さんは、宮古島で体験した「10・10空襲」について当時の状況を紹介しながら「戦争は人を鬼にしてしまう。絶対に戦争による悲劇を繰り返してはいけない」と訴えた。

 平良西里出身で現在は沖縄本島に住む宮沢さんは、琉球大学卒で学校教諭として活躍し「沖縄のむかしばなし」などの著書がある。

 太平洋戦争当時の宮古島の様子については「当時小学校3年生だったが宮古にも朝鮮人の慰安婦がたくさんいたことを覚えている」と話した。

 さらに「戦時中の『10・10空襲』の時に西里通りが燃えているのを見て本当に戦争の怖さを感じた。逃げまどう私の服には胸の部分にどこで死んでも誰か分かるように住所と名前が大きく書かれていた」と当時を振り返った。

 そのほかにも「宮古でも空襲の時には、いつもは優しい近所のおじさんが隣の家で泣いている赤ちゃんの鳴き声で敵に居場所がばれてしまうと訴え『口をふさげ』『絞め殺せ』と恐ろしい言葉を投げ掛けた。戦争は他人のことが考えられなくなり、優しい気持ちを失わせ人を鬼にしてしまう」と話し、悲惨な戦争を二度と起こしてはいけないと来場者に訴えた。

 会場には多くの市民が詰め掛け、宮沢さんが話す太平洋戦争当時の宮古島の様子について真剣な表情で聞き入っていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!