12/07
2025
Sun
旧暦:10月17日 友引 己 
社会・全般
2015年10月9日(金)9:02

地下ダム水量が低下

砂川ダムは貯水率40%/気象や営農形態など要因


地下ダムの水量を示す水位観測施設。干上がって水量の少なさを表している=8日、城辺福里

地下ダムの水量を示す水位観測施設。干上がって水量の少なさを表している=8日、城辺福里

 地下ダムの貯水量が低下している。宮古土地改良区によると、8日午前0時現在で砂川ダムの貯水率は40%と過去最低水準まで落ち込んでいる。要因は降水量が少ないことや、サトウキビの営農形態が変化していること。株出し面積の拡大が揚水量を押し上げ、地下ダム水量の低下に拍車を掛けているようだ。

 宮古島の年間雨量は平均2000㍉前後だが、土地改良区の調べによると過去3年は1500~1800㍉と比較的少ない。

 砂川ダムの貯水量の低下は2013年の雨量が尾を引いている。ダムの水量は少雨傾向になる夏場に一気に減少するが、秋口から翌年の夏にかけての雨でほぼ満水に戻る。だが、13年から14年の夏にかけては十分な降水量がなく、満水に至らなかったという。

 結果として14年も少雨傾向を迎えてダムの貯水量は大きく低下。同年秋から今年夏までの雨でも満水にすることはできず貯水率が40%まで落ち込んでいる。福里ダムの貯水率も80%と低下が続いている。

 こういった気象条件に加えて、サトウキビの営農形態が変化したことも貯水率が低下している要因だ。

 これまでは夏植え一辺倒だったため、1~3月に収穫した後、夏植えの8~9月までのほ場は空き状態で水をまく必要がなかった。

 しかし、ここ数年で株出し栽培が急速に拡大。結果としてこの間も水を使用するようになったため、地下ダムからの揚水量が一気に押し上げられた格好だ。

 このまま雨が降らない状況が続くと砂川ダムの貯水率は40%を割り込むことが想定される。土地改良区では「節水の話をする必要も出てくる」としている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!