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産業・経済
2015年12月3日(木)9:07

マンゴー消費拡大探る/ブランド化の成功事例紹介

宮古農林水産振興センター 課題解決研修会


講師の話を聞く来場者たち=2日、県宮古合同庁舎講堂

講師の話を聞く来場者たち=2日、県宮古合同庁舎講堂

 宮古農林水産振興センター農業改良普及課主催のマンゴー課題解決研修会が2日、県宮古合同庁舎講堂で開かれた。3人の講師が宮古島マンゴーのブランド化や消費拡大、県産マンゴー販売実績などについて語った。会場にはマンゴー生産農家や市、県の担当職員らが多数来場し、講師の話を熱心に聞いていた。

 同研修会では、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センターの大西千絵主任研究員が「地域の連携による地域ブランド化戦略」、パラダイスプランの西里長治社長が「宮古島をマンゴーの楽園にするために~マンゴー共和国の挑戦」、沖縄協同青果県内青果部の金城辰次部長が「沖縄県中央卸売市場におけるマンゴー販売の現状について」をテーマに講話を行った。

 大西主任研究員は農産物ブランド化の定義について、生産地を証明する▽農産物・農産加工品の品質を保証▽農産物・農産加工品への品質保証責任を負う-ことと説明。宮崎産マンゴー「太陽のタマゴ」などブランド化成功事例を紹介した上で、宮古島マンゴーのブランド化のためには栽培方法の統一と品質向上、加工品を使った通年販売の実施と宮古島マンゴーの宣伝、生産・加工・販売・宣伝・観光など複数の推進役の設置などが必要との考えを示した。

 西里社長は、自社が経営する「島の駅みやこ」で夏場、観光客対象に実施している宮古島産マンゴーのブランド化・消費拡大に向けたイベント「マンゴー共和国」の取り組みを紹介。ガイドマップ掲載店や農園を巡りながら宮古島産マンゴーを味わうとともに、さまざまな特典が受けられるもので、「宮古島へ来ている人にマンゴーを食べてもらう、マンゴーを食べに宮古島へ来てもらうための企画」と説明した上で「宮古島は大消費地が遠く離れている。遠いのなら消費者に来てもらえばいい」との考えを示した。

 金城部長は2015年度の県産マンゴーの販売実績を報告。個人出荷者のアーウィン種単価を地区別で見ると2053円の宮古地区が最も高いことや、キーツ種の取扱量が県全体で前年の36㌧から52㌧に増加したことなどを紹介した。


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