12/06
2025
Sat
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2015年12月15日(火)9:05

「司法の場に委ねる」/不法投棄ごみ残存問題

市民有志が方針説明
住民訴訟告訴を視野に/賛同を呼び掛け


監査結果を不服として、岸本氏(右)ら市民の有志が不法投棄ごみ残存問題を「司法の場に委ねる」と発表した会見=13日、市役所平良庁舎

監査結果を不服として、岸本氏(右)ら市民の有志が不法投棄ごみ残存問題を「司法の場に委ねる」と発表した会見=13日、市役所平良庁舎

 不法投棄ごみ残存問題に伴う市の事業の在り方について、市監査委員会に住民監査請求をした市民らが13日、市役所平良庁舎で会見を開き、同監査委員会が下した「却下」の判断に疑問を呈し、この問題については「司法の場に委ねる」との見解を示した。今後、弁護士と相談した上で住民訴訟、告訴など含め検討するとしている。また、今回の問題を司法の場で取り上げることに賛同する市民を募り、より多くの市民有志で今後の動きを展開したいとしている。

 この問題については、9月に市民7人が連名で「平成26年度不法投棄ごみ撤去事業」について、予算要求から入札、会計支出に至るまでの一連の手続きには多くの問題があるとして、市監査委員会に対して住民監査請求を行ったが、同委員会では11日に「却下」の判断を下していた。

 会見で岸本邦弘氏は「市のリーダーと業者とのかかわり方、事業化から会計支出を含め、市長が業者と慰労会をするなど、普通には考えられない状況があった中で今回の回答は、求めていたものとは違う。今後は偏りのない司法の場でその答えを得たい」と述べた。

 そのほかの市民からは、市監査委員会が「却下」の判断について、参考にしたとする最高裁判決の文言の中に「市に損害をもたらさない行為は、住民監査請求の対象にならない」と記されていることについて、不満の声が出された。

 ある市民は「今回の問題について監査委員会が『市に損害をもたらさない行為』と判断していること自体がおかしい」と訴えた。

 そのほかにも「今回の問題は、前提となる事業そのものが不正であり、不正を前提にお金が出されたのであれば不当な支出。それを基本に監査委員会は責任ある判断をすべきだった。そもそも監査委自体が損害額について分かっていないと思う。そんな中で住民監査を門前払いするということはその役割を放棄したことになり、住民監査請求を軽く見ている」と訴えた。

 今後の動きについて、岸本氏は「すでに5人の有志で動いているが、これから多くの情報を提供しながら、賛同する有志を集めて司法の場で訴えていきたい。今の宮古島市は市民に考える時間を与えられないままどんどんおかしな方向に向かっている。これを見過ごせばさらにおかしな方向に行く。ぜひ多くの市民が協力してほしい」と呼び掛けた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!