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産業・経済
2016年1月6日(水)9:04

製糖操業始まる/宮糖多良間

キビの束を機械に投げ入れて今期製糖操業の開始を告げる関係者=5日、宮古製糖多良間工場

キビの束を機械に投げ入れて今期製糖操業の開始を告げる関係者=5日、宮古製糖多良間工場

 【多良間】黒糖を生産する宮古製糖多良間工場の2015-16年期製糖操業が5日、始まった。初日に搬入したサトウキビは計110㌧。平均糖度は13・05度と基準糖度(13・1~14・3度)を下回った。きょう6日は同社の城辺工場が操業を開始する予定。

 今期は気象条件に恵まれず夏場の生育が鈍化。台風や干ばつ、塩害などの影響を受けた。今は回復傾向にあり、工場は「今後は品質も上がる」とみている。

 操業初日の糖度区分別構成比は基準糖度帯の原料が全体の51・1%を占めているが、糖度帯以下の原料も48・9%あり、品質面で課題を残した。この日最高の糖度は14・1度だった。

 1㌧当たりの農家平均手取額は国の交付金を含めて2万1180円。

 今期操業の開始式には同社の安村勇社長や同村の伊良皆光夫村長ほか関係団体の代表らが出席した。

 安村社長は「今期は収穫面積が増加しており、増産が期待できる。農家の皆さんが丹精を込めて育てたサトウキビを日本一の黒糖製品にしていく。そのためにも職員一同、健康を第一に無事故無災害の操業を心掛けていきたい」と述べた。

 伊良皆村長は「生産量2万㌧を目標に職員、関係者ともに安全第一で頑張ってほしい」と激励した。


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