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2016年5月9日(月)9:03

情感たっぷり観客魅了/古波蔵峰子独演会「報恩」

300人が多彩な演目


古波蔵峰子さん(右)が歌・三線、下里恵さんが箏で西原古民謡「かりゅうのあやぐ」を披露した=8日、マティダ市民劇場

古波蔵峰子さん(右)が歌・三線、下里恵さんが箏で西原古民謡「かりゅうのあやぐ」を披露した=8日、マティダ市民劇場

 古波蔵峰子独演会「報恩」(主催・同実行委員会、後援・市教育委員会。市文化協会、宮古毎日新聞社ほか)が8日、マティダ市民劇場で開催され、総勢約300人が多彩な演目を披露した。琉球古典音楽野村流保存会の師範、古波蔵さんは、故郷西原地区の西原古民謡「かりゅうのあやぐ」を情感たっぷりに歌い上げ、観客を魅了した。

 独演会は2部で構成。1部では、荘重な古典音楽斉唱「かぎやで風節 恩納節 安波節」、舞踊「かせかけ」、民俗芸能の「宮古月の綾語」「西原のクイチャー」などを紹介した。

 2部では、古典音楽斉唱「松竹梅」や舞踊で「豊年のあやぐ」「根間の主」「西原東里真中」「高平良萬歳」などを繰り広げた。民謡・三線・箏・笛・胡弓・太鼓の魅力を披露し、観客らに感動を与えた。

 古波蔵さんは1956(昭和31)年生まれで、この日の独演会は還暦記念公演とされる。

 1998年より同保存会宮古島支部長として活躍し、宮古地域における琉球古典音楽の普及拡大に大きく貢献している。これまでに沖縄タイムス芸術選賞(三線)新人賞、優秀賞、最高賞、グランプリ、芸術選賞奨励賞を受賞。2015年には沖縄県伝統音楽野村流保存会伝承者に認定される。その技能・活動は高く評価されている。独演会では、レベルの高い歌・三線に観客らは酔いしれた。


西原地区の同級生らがスタッフで協力し支えた。


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