12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
産業・経済
2016年8月6日(土)9:06

牛のヘルパー事業が好調/受託料は2000万円超

15年度事業実績 農家の高齢化を反映

 肉用牛の飼養管理や競り市場への輸送業務などを請け負うヘルパー事業が好調だ。宮古和牛ヘルパー利用組合がまとめた2015年度事業実績(飼料生産ヘルパー除く)によると、受託頭数は前年度比17・3%増の1万3142頭で、受託料金は557万円増の2533万円だった。生産農家の高齢化に伴う労働力不足をヘルパーで補う作業形態を反映している。

 ヘルパー事業は、飼養管理、市場、削蹄、飼料生産の四つに分類される。それぞれ利用料金の半分を国が補助する仕組みだ。生産農家の高齢者と事業の周知によって、利用率は右肩上がりで推移している。

 冠婚葬祭などで島外に出なければならないときに利用される飼養管理の受託頭数は5194頭だった。受託料金は243万3400円で頭数、金額ともに前年度並みの実績となった。

 市場ヘルパーは2717頭を受託した。受託料金は703万8000円で、前年度と比較して38万3000円増えている。

 削蹄は大幅に伸びた。前年度の受託頭数3456頭に対し、15年度は5231頭(51・4%増)と急増している。受託料金は1586万5400円だった。

 削蹄が伸びた要因は、JA宮古地区畜産振興センターや宮古和牛改良組合の取り組みが挙げられる。競り上場マナーを向上させるため、両団体が削蹄の実施を強力に推し進めた。

 畜産振興センターの砂川辰夫センター長は「伸びているが、まだまだだ。削蹄100%を目指して今後も取り組む」と強調した。

 15年度実績を踏まえ、宮古和牛ヘルパー利用組合の島尻誠組合長は「農家の高齢化が利用実績を伸ばしている要因だと思う。利用しやすいシステムも支持されている」と話した。

 ヘルパー事業の利用料金は16年度から改定されている。飼養管理は1日5000円(16頭以下の基本管理料金)で、頭数割りは1頭300円。市場ヘルパーの料金に変動はないが、補助対象牛が子牛か、妊娠牛に限定される。削蹄は子牛3000円、成牛3500円にそれぞれ改定された。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!