12/20
2025
Sat
旧暦:10月30日 先負 壬 
産業・経済
2017年4月1日(土)9:06

マンゴー 開花率54%/17年産

満開期1カ月遅れ/懸念は着果への影響


開花するマンゴー。満開期は例年より1カ月ほど遅れている=3月31日、平良東仲宗根内のハウス

開花するマンゴー。満開期は例年より1カ月ほど遅れている=3月31日、平良東仲宗根内のハウス

 2017年産マンゴーの開花が進んでいる。県や市の調査で先月23日時点の開花率は約54%。まずまずの実績だが、満開期は1カ月ほど遅れる見通しだ。遅れに伴って懸念されるのが着果への影響。高温による受粉障害を回避するため、栽培ハウス内の適切な室温管理が求められる。

 県と市、JAは先月の調査で、17年産収穫面積の半分に当たる約㌶のハウスで開花の状況を調べた。

 調査範囲においては半分が開花しており、「まずまずの状況」(県)と評価している。前期作の43%(4月中旬調査)と比べても状態は良い。今後さらに開花が進み、全体の開花率を押し上げるとみられる。

 ただ、例年は3月上旬に満開期を迎えるが、今年は遅れている。昨年10月から今年1月にかけて気温が高かったことが要因だ。マンゴーは一定程度の冷え込みがないと花芽分化が起きない。今回の遅れは高温の影響をもろに受けた形だ。

 開花時期が遅れると、少なからず着果に響く。ハウス内の気温の上昇で、受粉がうまくいかない恐れがあるためだ。こういった受粉障害を避けるため、県はハウスの室温を適切に保つよう呼び掛けている。

 担当者は「ビニールの開け閉めで風通しを良くしてほしい」と話し、ハウス内の空気の循環を促した。

 また、気温上昇に伴う着果後の対応について「肥大の時期は果実が日焼けを起こしやすい。遮光ネットやかさを活用した日焼け防止が必要になる」と話し、万全な対策を求めている。

 宮古島産マンゴーは、14年と15年に700㌧以上を出荷しているが、昨年は高温や長雨、日照不足、寒暖差の影響で生産量410㌧と不作だった。今期作における挽回が期待される。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!