12/06
2025
Sat
旧暦:10月16日 先勝 戊 
政治・行政
2017年6月9日(金)9:07

議会経ず備品購入契約/市議会6月定例会

市が手続きミス/市長が陳謝、追認求める


市議会6月定例会が開会。提案した議案などを説明する下地市長=8日、議場

市議会6月定例会が開会。提案した議案などを説明する下地市長=8日、議場

 宮古島市が備品購入の契約で、議会の議決が必要だったにもかかわらず、この手続きを取らずに民間会社と契約を締結していたことが8日開会した市議会(棚原芳樹議長)6月定例会本会議で明らかになった。下地敏彦市長は「このようなことが二度と起こらないよう万全を尽くす」と陳謝。契約を有効にするため追認を求める議案を提出したが、野党議員からは「議会軽視だ」と反発の声が上がった。

 議会の議決を経ずに契約を締結したのは、市スポーツ観光交流拠点施設(JTAドーム宮古島)内で、企業の会議や研修旅行などに使用する会議用テーブル、椅子などの備品購入(契約額3685万円)と、ドーム内で使用するバスケットボールのゴールなどのスポーツコート関連用品購入(3272万円)の2件。いずれも一括交付金を活用している。

 会議に使うテーブルなどの備品はすでに納品されており、納品した会社には全額支払われているという。

 地方自治法や市の条例では、2000万円以上の備品購入などの「財産取得」は、議会の議決が必要となっている。

 質疑で指摘された下地市長は「ミスであり、今後はしっかりと法令を順守するようにする」と陳謝。長濱政治副市長は、市職員懲戒分限審査委員会を設置し、関係職員らの処分を検討する方針を示した。

 市によると、決済にかかわったのは担当職員、係長、課長、局長、副市長、市長の6人。過去にも同様な事例があり、その時は課長や部長らが訓告などの処分を受けている。

 追認議決を求める2件の議案は、総務財政委員会(嵩原弘委員長)に付託され、9日から同委員会で集中審査が行われる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!