12/18
2025
Thu
旧暦:10月28日 先勝 庚 
教育・文化
2016年3月6日(日)9:06

宮古語電子辞書 ネットで閲覧可能に

各方言で翻訳し掲載/ケナンさんが概要報告


宮古語の電子辞書公開について、作成者のケナンさんが概要を発表した=5日、市中央公民館

宮古語の電子辞書公開について、作成者のケナンさんが概要を発表した=5日、市中央公民館

 京都大学大学院博士課程在学中で宮古島の方言を研究しているセリック・ケナンさんが5日、市中央公民館で自身が作成した宮古語電子辞書がインターネットで閲覧可能になったことを報告した。同辞書を閲覧するにはグーグル検索で「WWW.kagimyaaku.jp」。

 この電子辞書は、紙ではなくインターネットで閲覧する音声付きの辞書。現在の語彙(ごい)数は約2500個で音声ファイル(発音)の総数は約1万個となっている。

 同辞書について、ケナンさんは「消滅危機言語の宮古語を調査していく中で、その結果を整理して一般公開することが課題だったが、それを解決するのがこの電子辞書」と説明した。

 さらに「この辞書の特徴は、紙の辞書ではないため、いつでもまたすぐに編集(更新、追加など)が可能。現在は項目数・語彙数が少なく、間違いも多く含まれている可能性もあり、完成形ではない。多くの人の指摘を受けながら、この辞書を改善して内容を充実させたい」と述べた。

 今後については、基礎語彙に対して例文を作成し、各方言で翻訳し辞書に掲載する。さらに、文献を参照しながら調査を継続して語彙数を増やしていくとしている。

 そのほかにもケナンさんは、宮古方言は同じ言葉でも地域によってその意味が全く違うことも紹介した。

 例として「みゃーらび」は、鏡原では「幼い女の子」。友利では「浮気」となっていることを説明した。

 電子辞書には、それぞれの語彙について地域別の意味が記されている。ケナンさんは「宮古語には多様性があり、意味に違いがある。その違いがあることに意味がある」と述べた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!