05/21
2024
Tue
旧暦:4月14日 大安 乙 

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2020年4月7日(火)8:54

【行雲流水】(月と不死)

 宮古島市の漲水御嶽の近くに「ネフスキー通り」と呼ばれる長さ90㍍の石畳の坂道があり、その終点近くに、「宮古研究の先駆者ニコライ・ネフスキーの碑」がある

▼ネフスキーはペテルブルグ大学を卒業後日本に留学、日本語を学び、1920年代に、日本の有名な言語学者である金田一京助や柳田国男、折口信夫、伊波普猷などと知り合い研究を開始する。まず、東北地方に伝わる民間信仰のひとつ「オシラ様」を研究、その発想の新しさ、鋭さで、研究者たちを驚かせる

▼また、まだ誰も研究を始めていなかった宮古島の研究を、宮古の各地を3度も訪れて、方言の収集と民俗学的研究を進めた。その研究論文のひとつに、宮古では虹のことを天の蛇ということを取り上げ、世界的な広がりの中で論考している。先日、琉球朝日放送で「宮古島に虹をかけたロシア人ニコライ・ネフスキー」が放送された

▼作品『月と不死』では、月(天帝)が、人間に命の水「若水」を蛇には「死水」を浴びせるよう命じたが、使者が油断している隙に蛇が若水を浴び、人間は死水を浴びるはめになる。そのため蛇は脱皮して若返り、人間は死すべきものとなった

▼研究の様子はロシアから贈られてきた『宮古方言ノート』がほうふつさせる。例えば、「kami=亀。伊良部島ニテハ海上ニ亀ニ救助セラレシ人アリ、其ノ子孫ハ報恩ノ為ニ亀ノ肉ヲ食セズ」

▼彼の研究で大佛次郎賞を受賞した加藤九祚は書く。「ネフスキーはその学問において、日ソ両国の人々の思い出の中で生き続けている」(空)


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月21日(火)9:00
9:00

「ゴツン」角突き合い 多良間ピンダアース大会

【多良間】第25回多良間島ピンダアース大会(主催・同実行委員会)が19日、村多目的広場で行われた。3階級に計29頭が出場し、角と角を激しくぶつけ合うなどして熱戦を繰り広げた。重量級は伊良部島から参加した「ジャックダニエル・イー号」が初優勝を飾った。

2024年5月21日(火)9:00
9:00

第50代ミス宮古島が決定

サンゴ 坂田さ ん、ティダ 友利さ ん、ブーゲン 室田さ ん 宮古島観光協会(吉井良介会長)は19日、市内のホテルで第19代ミス宮古島の最終選考会を行い、3人のミス宮古島を決定した。ミスサンゴに坂田祐梨(ゆり)さん(27)、ミスティダに友利李南(りいな)さん(…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!