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社会・全般
2008年6月22日(日)16:11

全国モーモー母ちゃんのパワー、宮古に結集!

宮古和牛改良組合婦人部
 
全国の牛飼い農家の女性たちが主催する「モーモー母ちゃんの集い」が今年、宮古島市で開催される。この大会は二年に一度開かれるもので、今回は五回目となる。この大会に最初から参加し牛に熱い思いを寄せる宮古和牛改良組合婦人部の渡真利弓子事務局長が誘致に尽力、十一月の大会に向け実行委員会が結成された。渡真利さんは委員長として市農政課畜産振興係やJAおきなわ宮古地区本部の力を借り、大会運営に奔走する。事務局には、全国から大会参加の名簿が続々と届き、実行委員会はその対応に追われる。

  
 「うしに願いを I(あい)らぶ ぎゅう」をキャッチフレーズに十一月十八日、マティダ市民劇場を主会場に開かれる「全国モーモー母ちゃんの集い」。全国から二百人が参加する予定。大会は全国の牛飼い農家の女性たちが一堂に会し、情報交換や経営管理など互いのやり方を交換しながら友情の輪を広げようというもの。
 
 これまでに、第一回大会の兵庫県淡路島を皮切りに宮城県、島根県、青森県で開かれてきた。開催には誘致合戦があり、三回大会から声を出してきた渡真利さんは、一昨年の青森県大会で宣言し、決議された。「開催には大変な時間と労力が必要になるが、島で牛を飼う女たちの元気につなげたい。肉用牛の生産基地としてのPR,観光振興、働く女性の地位向上、何より、全国の牛飼い母ちゃんたちのパワーを感じ取ってほしい」と渡真利さん。 
 初日は、午前九時半から講演が二題続き、午後からパネルディスカッション。講演は西貝正彦さん(那須ET研究所長)が「受精卵移植の上達法について」、松本大策さん(シェパード中央家畜診療所代表)が「肉用牛全般及び飼養用管理について」。午後からは、玉城政信さん(琉球大学農学部教授)をコーディネーターに八人のパネラーがそれぞれの立場で体験や意見を述べる。
 
 午後五時からの交流会は、市内のホテルで地元の生産農家も含め約三百人の規模で行われる。翌日は、島内観光および家畜セリ市場見学となっており、月一回開かれる宮古のセリ状況が披露される段取りに。全国の農業共済新聞では、五月二十一日付けの紙面ですでに宮古大会の内容が「牛飼い女性のパワー集結」の大見出しで紹介されている。受け付けを六月上旬までとし、実行委員会の取り組みは、今後ますます多忙を極める。
 事務局は、宮古島市経済部農政課畜産振興係・宮平和法。電話/0980・76・6840、FAX/0980・76・3477
 
 
牛に愛をー大会誘致に奔走 渡真利弓子さん
 上野字新里で三十年近く繁殖農家を営む渡真利さん(55)は、現在、娘の都さん(30)と二人で四十頭余の牛を飼う。一九八三年に結成以来、宮古和牛改良組合婦人部の事務局長、上野支部長は十年も務めた。生活のすべてが牛と共にある。「牛を飼うのは確かに労力も必要だが、どれだけ愛情を注げるかということ。女は産む性で、本能的に母牛の思いがわかる。子を産ませ、その子の成長を願い、はぐくんでいく。逆に女だからできる仕事。今大会は牛を飼う母ちゃんたちが、社会のあらゆる逆境にも負けず励まし合っていきたいという願いを込めた」と話す。
 
 頭に巻いたタオルと雨靴がトレードマークの渡真利さん。牛を飼うきっかけは、三十代に夫が他界し、三人の子が残された。その子たちの養育のために必死になった。「父が、私が嫁いでから親子の牛を引いて来て、これを養えという。葉タバコを始めるので邪魔になったようだ。仕方なく飼い始めたのも何かの縁だったに違いない」と笑う。
 牛舎の西側は小規模牧場になっていて、お産間近の母牛がゆったりと草をはんでいる。しっかりと運動させることによって、健康な子牛を産んでくれるのでどうしても牧場は必要。先日、開かれた子牛共進会では、娘の都さん、孫の佑(たすく)くんと一緒に三頭を出品した。後継者も着々と育っている。


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