04/18
2024
Thu
旧暦:3月10日 赤口 壬 

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2008年8月31日(日)17:30

「高校生チャリティー」高校生のパワーで島を元気に

第五回高校生チャリティーフェスタ2008―10RUN
 
「宮古島から世界を変えていこう」をスローガンに、高校生たちが毎年行っている「十時間耐久リレー」が二十三日、市陸上競技場であった。地域の企業と募金の金額を契約することで、若者たちが体力の限界に挑戦し、勝ち得た金銭を福祉施設や被災地に寄付しようというもの。高校生らがすべてを企画・運営し、その中で団結力を養い、社会勉強の一環とする。今年で五回目となる大会にランナー百十二人、サポーターなど含めて総勢三百人余が参加した。十時間走り続けたランナーたちは、最後に全員でウイニングラン、完遂の喜びに沸いた。 
 
 地域とかかわる中で、高校生の力を試そうとして始まったこの企画は、四回大会まで宮古の五高校を対象に実行委員会が組織され、行われてきた。五回目にして、宮古高校だけの参加となり、一時は危ぶまれる声もあったが、実行委員長を務めた下地理恵さん(宮高三年)を中心に六月に結成された委員会の団結で大会を成功におさめた。最後のウイニングランでは、やり遂げた充実感に、全員がそれぞれの立場で感動をあらわにしていた。
 
 高校生が主体となって募金活動を行う同大会は、一周四百㍍のトラックを百㍍ずつに分け、一チーム三十―四十人(サポーター含む)。ランナー十五人によるリレー形式で、十時間走り続ける。スポンサーの企業とは一周あたりの金額を交渉、設定して完走した周回数に応じて募金してもらうというもの。今回は、五チームが参加、全体の募金額は六十五万六千八百九十二円になった。
 サポーターは、一・二年生が務め、集計係、食糧係、放送係とそれぞれの役目をてきぱきとこなす。このほか、救急係は親や地域の大人たちに応援を頼み、医師や看護師など五人が大会の安全を見守った。顧問の大城徹教諭は「こんなに積極的な高校生は初めてみた。運営委員のほとんどが進学を目指す理数科の三年生。今ごろ、必死に勉強しなければならない時期。でも、この体験は長い人生の中でとても貴重な財産になると思う」と話す。
 
 「先輩が立ち上げた大事なイベントを絶やさない」と、ホームページを作り、高校生に呼びかけたのは実行委員長の下地理恵さん。当日も、全員をリードしながら、元気に振る舞った。大任を果たした下地さんは「最初どうなるかと思ったが、今年は初めて道路や海岸の美化活動にも取り組んだし、また新しいやり方でスタートできた。継続するためには、後輩たちとの引き継ぎをしっかりしていきたい」と話す。
 
 午前八時半から開会式。伊志嶺亮市長も駆けつけ激励のあいさつ。午前九時にスタート、号砲と共に一斉に走り出したランナーたち。百㍍ごとに、たすきを受けて次のランナーにつなぐ。最初、笑顔もこぼれるランだったが、容赦なく照りつける太陽にだんだんと憔悴(・しょうすい・)気味。午後からは熱中症を心配して「無理をせず、水を取るように」というアナウンスが頻繁に流れた。最終時間が近づくと、各チームとも気合が入る。最後の声援の中、号砲でフィニッシュを迎える。そこはもう感動のるつぼ、汗と涙で抱き合う光景が方々で見られた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!