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社会・全般
2008年8月31日(日)17:30

「高校生チャリティー」高校生のパワーで島を元気に

第五回高校生チャリティーフェスタ2008―10RUN
 
「宮古島から世界を変えていこう」をスローガンに、高校生たちが毎年行っている「十時間耐久リレー」が二十三日、市陸上競技場であった。地域の企業と募金の金額を契約することで、若者たちが体力の限界に挑戦し、勝ち得た金銭を福祉施設や被災地に寄付しようというもの。高校生らがすべてを企画・運営し、その中で団結力を養い、社会勉強の一環とする。今年で五回目となる大会にランナー百十二人、サポーターなど含めて総勢三百人余が参加した。十時間走り続けたランナーたちは、最後に全員でウイニングラン、完遂の喜びに沸いた。 
 
 地域とかかわる中で、高校生の力を試そうとして始まったこの企画は、四回大会まで宮古の五高校を対象に実行委員会が組織され、行われてきた。五回目にして、宮古高校だけの参加となり、一時は危ぶまれる声もあったが、実行委員長を務めた下地理恵さん(宮高三年)を中心に六月に結成された委員会の団結で大会を成功におさめた。最後のウイニングランでは、やり遂げた充実感に、全員がそれぞれの立場で感動をあらわにしていた。
 
 高校生が主体となって募金活動を行う同大会は、一周四百㍍のトラックを百㍍ずつに分け、一チーム三十―四十人(サポーター含む)。ランナー十五人によるリレー形式で、十時間走り続ける。スポンサーの企業とは一周あたりの金額を交渉、設定して完走した周回数に応じて募金してもらうというもの。今回は、五チームが参加、全体の募金額は六十五万六千八百九十二円になった。
 サポーターは、一・二年生が務め、集計係、食糧係、放送係とそれぞれの役目をてきぱきとこなす。このほか、救急係は親や地域の大人たちに応援を頼み、医師や看護師など五人が大会の安全を見守った。顧問の大城徹教諭は「こんなに積極的な高校生は初めてみた。運営委員のほとんどが進学を目指す理数科の三年生。今ごろ、必死に勉強しなければならない時期。でも、この体験は長い人生の中でとても貴重な財産になると思う」と話す。
 
 「先輩が立ち上げた大事なイベントを絶やさない」と、ホームページを作り、高校生に呼びかけたのは実行委員長の下地理恵さん。当日も、全員をリードしながら、元気に振る舞った。大任を果たした下地さんは「最初どうなるかと思ったが、今年は初めて道路や海岸の美化活動にも取り組んだし、また新しいやり方でスタートできた。継続するためには、後輩たちとの引き継ぎをしっかりしていきたい」と話す。
 
 午前八時半から開会式。伊志嶺亮市長も駆けつけ激励のあいさつ。午前九時にスタート、号砲と共に一斉に走り出したランナーたち。百㍍ごとに、たすきを受けて次のランナーにつなぐ。最初、笑顔もこぼれるランだったが、容赦なく照りつける太陽にだんだんと憔悴(・しょうすい・)気味。午後からは熱中症を心配して「無理をせず、水を取るように」というアナウンスが頻繁に流れた。最終時間が近づくと、各チームとも気合が入る。最後の声援の中、号砲でフィニッシュを迎える。そこはもう感動のるつぼ、汗と涙で抱き合う光景が方々で見られた。


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