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社会・全般
宮古高等学校吹奏楽部/初の全国大会、80人が心を一つに
全国に宮高サウンドを/ダブル出演に磨き
舞台をはみ出て会場狭しと繰り広げられた第41回定期演奏会。八十余人の力強い演奏とそのハーモニーが聴衆を魅了した。県代表で全国高等学校総合文化祭に出場の決まった宮古高校吹奏楽部。出場記念として行われた定期演奏会は、宮古総合実業高校や下地中学校、平良中学校、北中学校などの応援で十二日、マティダ市民劇場において行われた。会場には父母や関係者ら大勢が詰めかけ、それぞれの楽器の奏でる世界を楽しんだ。
宮高吹奏楽部は歴史も古く、今年三月まで顧問だった長浜隆さん(現在、宮古特別支援学校教諭)によると「戦前からあったと聴いている。定期演奏会を催すようになったのは、一九七〇年代からでは。私が平良中に赴任した七七年、宮古高校も第一回として開催している。八四年、私が宮高に赴任してからは、年に二回(春・夏)行ってきた」と話す。
昨年十一月の「第32回沖縄県高等学校総合文化祭・吹奏楽部門」では、宮古高校が高い評価を受け、七月三十日に三重県で開催される全国大会の出場が決まった。部長の本村千夏さんは「全員が心を一つに、県代表として恥ずかしくないよう精いっぱい演奏してきます」と笑顔を見せる。本土への派遣は以前にも九州大会があるが、全国大会は今回が初めて。今月は、全国大会の前に「沖縄県吹奏楽コンクール」(二十三日)も控えている。
吹奏楽は、フルート・ピッコロ、オーボエ、バスーン、クラリネット(Eb・アルト・バス)、サキソフォーン、ホルン、トランペット、トロンボーン、ユーフォニウム、チューバ、コントラバス、パーカッションなど十数種の楽器で一つの曲を作り出す。パートごとの練習を重ね、最後は全員で合わせなくてはならない。
父母会の会長、島尻正弘さんは「四月からの新入部員を含め、八十余人と大所帯になった。個々の技術向上をはじめ、パートごとのグループで切磋琢磨(せっさたくま)努力している。三年生にとっては、最初で最後の全国大会、一年生にとっては、いきなりの全国大会、二年生は、経験として今後につないでいく役目がある。悔いを残さないような演奏をしてきてほしい」とエールをおくる。
全国に感動与える演奏を/伊波満校長と宜保泉顧問
伊波校長は「初めての全国大会ということで、みんな猛練習に励んでいる。きっと、全国の大舞台で、沖縄県代表にふさわしい演奏をしてくれるものと期待している。ただ、学校側としては、人数が多いだけに旅費の捻出、多数の楽器の輸送費など多額の派遣費が要る。学校と父母会は協力して校歌や定期演奏会のDVDを販売したり努力しているが、なかなか目標の金額には達していない。市民のご協力もお願いしたい」と話す。
今年四月に赴任、大役を受けた顧問の宜保教諭は「昨年十一月に決まったことなので、その時のレベルを落とさないよう努力しているが、一年生が三十人入部しているので、新しいメンバーとしての調和も考え、新たな雰囲気がつくれたらなと考えている」と意欲的。