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社会・全般
2009年9月16日(水)21:36

伝統の「アイデアロボコン」、夢は全国制覇

宮古工業高校「ものづくり部」

高度なアイデアを生かす

高度なアイデアを生かす

 宮古工業高校(我那覇念校長)2学期最初の恒例行事は、19回目を迎えた校内「アイデアロボットコンテスト」。7日に行われ、「足柄山(あしがらやま)の金太郎」をモチーフにロボットを製作した10組のチームが創造性と技術を競い合った。今年のテーマは「ふみだす一歩 夢は全国制覇」。11日に美里工業高校で開催された県内大会は16回、11月に神奈川県で開催される全国大会は17回。校内大会は全国に先駆けて行われ、今では伝統となりつつある。生徒たちは、1学期から放課後だけでなく土曜・日曜、夏休みも返上して製作に取り組み、試行錯誤の上で完成させる。県内では、何度も上位優勝を果たしているが、目指すは全国制覇と、さらなる意欲を燃やす。

 

 校内ロボコンは、ものづくり教育の一環として創造性・協調性・思考力などを育てることをねらいに毎年実施されている。ものづくり部は、ロボットやマイコンカー、旋盤(せんばん)など、アイデアと技術を競う大会があり、それに向けて日ごろの授業で学んだ基本的な知識をもとに、それぞれのアイデアを生かし、協力しながら粘り強く取り組むというもの。
 
 7日午後、同校体育館で行われた校内大会は、全校生徒が見守る中、10組の精鋭が覇を競った。金太郎ロボットが熊ロボットにまたがり、山に見立てたスロープを登る。まさかりを担いで大木のボイド管を倒し橋を架ける。まさかりを刀に替えた金太郎は、障害物(鬼)を乗り越え、母への土産を持ってスタートエリアに戻る、というコースに生徒たちは、悪戦苦闘。
 
 金太郎と熊が出だしから合体せず、顔には焦りさえ見られる。途中で動かなくなり、再スタートを余儀なくされるチーム。転倒したものの、どうにか一歩を踏み出すロボット。足踏み状態から抜けきらないものなど、ハラハラドキドキの連続。会場からは、どよめきや歓声が聞かれた。審査の結果、4チームが県大会に出場することになった。
  
第16回沖縄県高等学校ロボット競技大会出場チーム
伍號機(ごごうき)
 製作者は自動車機械システム科の下地優矢・池村隆弘・狩俣俊幸・久貝博則・平良大地。出場選手は兼島翔・狩俣佑介。担当教諭は座喜味秀師。ロボットの特徴は空気圧の力で瞬発力を高める。
 
陸戦強襲型重戦車
 製作者は自動車機械システム科の土橋達路・福里将司。出場選手は同。担当教諭は座喜味秀師。特徴は、名前はアニメからとった。頑丈で重いロボット。機動性も良好でとても強いロボット。
 
K2
 製作者は電気情報科の與那嶺拓也・久貝龍之介。出場選手は同。担当教諭は棚原隆光。ロボットの特徴は、形は大きいが、繊細でパーフェクトを目指す。
 
しゃんぐり ら
 製作者は電気情報科の伊良皆真義・池村翔吾。出場選手は同。担当教諭は、棚原隆光。ロボットの特徴は、小回りが利き、操縦しやすい。絶対、一周はしたい。

 
将来は工業系技術者に/自動車機械システム科の池村隆弘君
 自動車機械システム科の池村君(3年、北中卒)は、幼いころから機械いじりが大好き。今度の校内ロボコンでは、下地優矢君と製作した伍號機が優勝した。県内のものづくりコンテストでは、昨年もメカトロニクス(FA装置・工場のミニチュアモデル)で優勝するなど、優れた成績を残す。
 こうしたことが、ホンダ・エンジニアリングの目にとまり、技能五輪の強化メンバーに推薦される。「まだ決まったわけではないので、今は来週の就職試験に向け全力を尽くすのみ」と謙虚。10月には、マイコンカーに挑戦する予定で、相棒の下地優矢さんとともに最後の調整に余念がない。
 
第1回校内ロボコン体験者、前泊究治教諭(34)
 前泊さんは、電気情報科の教諭。当時の様子を「最初は、理科の先生の提案でスタートしたと記憶している。そのころは、今のように材料も豊富ではないので、廃品を使って工夫して作った。モーターを2個渡され、ピラミッド状の空きかんをくずして自分の陣地にいかに多く取り込められるか、という内容だった」と回想する。
 2003年同校に赴任。学科指導が主。「当時は授業の一環としてやらされた感があったが、今の子どもたちは、ほんとに好きで取り組んでいるという点で違う」と話し、自発的に取り組む生徒たちを温かく見守る。


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