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社会・全般
2010年9月26日(日)9:00

日曜訪問「金子導夫」/島の良い環境づくりに加担

宮古島市クリーン指導員  金子導夫さん(69歳) 下地字洲鎌


27年木のゴバンノアシ(サガリバナ科)の前で

27年木のゴバンノアシ(サガリバナ科)の前で

 「美しい島だから大切にしたい」。4年前、東京から妻の外江(そとえ)さんと移住して下地に住む。今では地元の住民よりも島の地理を熟知し、島の良さも悪さも知っている。宮古島環境クラブの事務局、宮古島サンゴ礁ガイドの会員。宮古のサンゴ礁を守り、水辺のマングローブやサガリバナを増やそうと日夜活動する。その他、宮古島市クリーン指導員として、ごみ問題にも深くかかわる。


 20年前、外江さんの友人を訪ねて石垣に行ったのが沖縄とのかかわり。二人でいろんな島に旅するようになった。宮古に住もうと決めたのは、「石垣より自然が深いという気がした。また、行き会った島の人たちがみんな温かかった」と話すのは外江さん。何よりの決め手は気候が温暖だということだった。金子さんは並はずれた寒がりやらしい。移住を決めると同時に土地を求めて家を新築、仕事にけりを付けると同時に引っ越してきた。


 3年前、エコガイドの養成講座があり、受講したのがきっかけで、「住むからには少しでもきれいでいてほしいと思った」と話す。いろんなサークルに積極的に入っていけばいくほど、良さも悪さも見えてきた。「生きたサンゴを身近に見られるのはすごいこと。ところが、島の人たちはそれに気が付いていない」と、まずサンゴ礁を守りたいと宮古島サンゴ礁ガイドのなかまに入る。
 環境浄化に大切なマングローブを増やすためにNPO法人おきなわ環境クラブに入会し、陸上の水辺環境を良くしていきたいと宮古島環境クラブでサガリバナの普及に努める。


「先日、ゴバンノアシ(サガリバナ科)の大木を近くの家の庭先で見つけた」と目を輝かせる。ゴバンノアシは北限が石垣島とされ、沖縄県版レッドデータブックでは危惧種に記載されている。上地の庭先で見つかったゴバンノアシは27年木だった。
 干潮時だけに全ぼうを見ることができるマングローブの海の苗床や、ゴバンノアシの種子を発芽させる作業など、あらゆる方法で環境浄化植物の生育に力を入れる。「宮古島はエコアイランドを推進しているものの、ごみ問題が大変。私はよそ者なので、あまり表立って言えないことも多いが、できるだけ地元の人たちと力を会わせて島の良い環境づくりに加担していきたい」と真摯。


 金子 導夫(かねこ みちお)1941年2月13日埼玉県生まれ。東京で暮らす。2006年12月宮古に移住。


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