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2010年9月27日(月)9:00

大賞に湧川重智さん/第5回なりやまあやぐまつり

情感込め25人が熱唱・城辺友利イムギャー


月明かりと1500本のろうそくの光で会場は幻想的な雰囲気となった=26日、城辺友利のイムギャー

月明かりと1500本のろうそくの光で会場は幻想的な雰囲気となった=26日、城辺友利のイムギャー

 第5回なりやまあやぐまつり(主催・同実行委員会、友利部落会)が26日、発祥の地とされる城辺友利のイムギャーで行われた。一般、子どもの部合わせて25人が出演し、なりやまあやぐを情感たっぷりに歌い上げた。審査の結果、一般の部のなりやまあやぐ大賞は湧川重智さん(45)=多良間村、子どもの部(御神山賞)には譜久島雄太君(久松小5年)がそれぞれ輝いた。


 今年も海上に特設ステージが設置され、海中からのライトや1500本のろうそくの火が会場を幻想的な雰囲気に演出した。
 穏やかな波音が会場に響く中、日が沈み東の空に月が現れるころに、まつりは最高潮に達した。


 子どもの部2人と予選を突破した23人が、それぞれの衣装で舞台に登場し、三線を弾きながら、歌い継がれた美しいメロディーを会場に響かせた。
 なりやまあやぐ大賞に輝いた湧川さんは「出来は百%ではなく、全然自信はなかったが、『大賞』と呼ばれた時はうれしかった。来年はこのまつりにゲスト出演するので大賞に恥じないよう、1年間みっちりと練習したい」と笑顔で話した。
 御神山賞を受賞した譜久島君は「お父さんから声を伸ばすところはきちんと伸ばすようにと言われて、その通りきちんとできた。民謡は楽しい歌がいっぱいあって歌うのが楽しい」と話し、受賞を喜んだ。


 このまつりは「~ぶどぅり とぅゆまし 肝心(つむぐくる)~」をスローガンに、なりやまあやぐを郷土の宝、郷土の誇りとして内外にアピールし、地域活性化につなげることなどが狙い。
 開会行事では、主催者を代表して奥濱貞夫大会長が「このまつりを通して地域が元気になり、活性化することを願っている」とあいさつした。


 続いて友利地区の子どもたちが「なりやま宣言」を行い、宮古を代表する民謡の一つ、なりやまあやぐを継承、発展させていくことを誓った。
 そのほか、本選後は前回のチャンピオン奥原菜瑠美さんやシャンソン歌手の石坂美砂さんらの熱気あふれるステージで会場は盛りあがった。


 会場には観光客も大勢詰め掛け、地元の人たちと一緒になって歌い継がれた「島唄」を厳かな雰囲気の中で楽しんでいた。
 審査は①三線・音程②歌・調子③発音④情感・表情⑤礼節―の5項目で採点された。
 審査の結果は次の通り。(敬称略)


 【一般の部】なりやまあやぐ大賞=湧川重智▽金志川賞=和泉珠喜▽イムギャー賞=石原朝泰▽天川賞=砂川英恵▽元島賞=宮國久美子。
 【子どもの部】御神山賞=譜久島雄太


 
 「なりやまあやぐ」とは、「何事にも深入りしすぎてはなりません」と教える教訓歌。宮古を代表する民謡として多くの人に親しまれ、歌い継がれてきた。
 また、旧城辺町友利地区で生まれたとして、まつり会場のイムギャーマリンガーデンの駐車場には、先人が歌を通してはぐくんだ豊かな文化の継承を誓って歌碑が建立されている。


>>なりやまあやぐ写真特集はこちら


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