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社会・全般
2010年11月16日(火)23:00

『ちょっとまてよ』(行雲流水)

 「日本人は勢いの赴くままに一気呵成に流れてしまうことがあるから、『ちょっとまてよ』と立ち止まってみることが大事だ」。これはある大物政治家の残した遺言とも言えることばである。最近の世相を見ると、そのことがうなずける


▼理性的な判断を失って、あるいは操作されて、感情の赴くままに、流れに流されていく。しかも、それが「世論」だとされて、混乱を一層深めている。その際、テレビの影響は決定的である

▼テレビの影響は政治の世界だけではない。繰り返されるコマーシャルに消費者の感覚も支配されがちである。一時、「バナナダイエット」がブームになり、店先で品切れになったが、今では安売りされている。高カロリーのバナナがダイエットに特別な意味を持たないのは「ちょっと待てよ」と考えれば自明なことである

▼サプリメント(栄養補助食品)も(少なくても映像の上では)氾濫している。すべての栄養素はアミノ酸と脂肪酸に分解されて吸収されるから、ある物が特別の意味を持つことは少ないと考えるべきである

▼もちろん、テレビはいいことも教えてくれる。肌をしっとりとさせる化粧品は保湿クリームを薄く塗るだけで十分で、他の化粧品は有害であると、放送していた。化粧品には防腐剤や殺菌剤などの有害物質が含まれていることも心得ておくべきであろう

▼氾濫する情報は必ずしも真実を伝えているとは限らない。必要なことは自ら考える理性であり、「ちょっとまてよ」と立ち止まるゆとりである。


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