02/16
2025
Sun
旧暦:1月19日 先勝 丙 
政治・行政 社会・全般
2010年12月4日(土)9:00

米軍機の使用「自粛」を/宮古空港

下地市長が声明


 

会見で米軍機による宮古空港の使用自粛の声明を発表する下地敏彦市長(右)と長濱政治副市長=3日、市役所平良庁舎市長室

会見で米軍機による宮古空港の使用自粛の声明を発表する下地敏彦市長(右)と長濱政治副市長=3日、市役所平良庁舎市長室

 下地敏彦市長は3日、米軍機が宮古空港を11日と13日に使用することについて「緊急時のやむを得ない場合を除いては、宮古空港の使用を切に自粛してもらいたい」との声明を発表した。

ただ、下地市長は「宮古空港は県の管理空港であり、日米地位協定で(認められており)拒めない」との考えを示した。9月の米掃海艦の平良港寄港に続くもので、市民団体などからは「米軍の宣撫工作以外何ものでもない」と反発の声が上がっている。


 使用理由は、12日にマティダ市民劇場で開催される米海軍第7艦隊音楽隊演奏会へのバンドスタッフ(25人)と荷物の輸送で、使用機種は米海軍所属の人員輸送機「C-9」1機。

 県によると、宮古空港の使用時間は11日が午前11時40分~午後1時10分、13日は午前9時40分~午前11時10分。神奈川県の米軍厚木基地を往復するために離着陸する。

 下地市長は会見で「宮古空港は、民間航空機の運航を目的として設置された空港であり、民間航空の円滑かつ安全な運航を確保する観点から自粛してもらいたい」と述べ、県が前日に出した自粛要請に同調した。

 ただ、下地市長は演奏会会場となるマティダ市民劇場の使用許可をすでに出している。「文化活動なので拒む必要はない。他の団体が使用するのと同じ状況で許可を出した。優遇措置はしていない」と演奏会については容認する考えを示した。

 「音楽というのは世界共通の人が理解できる形で、しかも世界最高レベルの音楽が聞けるというのは、ある意味では宮古の人たちにとってはありがたい部分もある」と話した。自身は「(12月議会中であり)議会調整で出席できない」とした。

 市民団体などが「9月の米掃海艦の平良港入港と同様に、米軍のプレゼンス(存在感)を示す宣撫工作だ」と反発していることについては「軍艦が来るのと音楽隊が来るのとは違うだろう。宣撫工作かどうか、そこまで詮索することはないのではないか」と話し、「市民と交流をしたいというのが目的だと思う」との認識を示した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年2月13日(木)9:00
9:00

宮古モデルの構築、推進を

働き方改革支援事業報告会/観光協   宮古島観光協会(吉井良介会長)は12日、市役所で働き方改革推進支援助成金事業の報告会を行った。参加した会員らが、会員対象のアンケート調査の結果を通して観光業界の現状を再確認した。JTB総合研究所客員研究員(帝京大…

2025年1月31日(金)9:00
9:00

ミス宮古島ら大歓迎/ソラシドエアに168人

大分からチャーター便   宮古島観光協会と下地島エアポートマネジメントは30日、ソラシドエアのチャーター便(大分-下地島線)で訪れた観光客らを歓迎するセレモニーを下地島空港で行った。ミス宮古島の坂田祐梨(ゆり)さんや関係職員らが168人の乗客を「よう…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!