県文化協会賞受賞を報告/下地市長へ
功労賞の奥平久乃さん/団体賞のみやこ・あんなの会
2010年度の県文化協会賞で文化活動に著しく功績のあった個人に贈られる功労賞を受賞した人形劇団「んまだいしょう」代表の奥平久乃さんと文化活動に実績のあった団体に贈られる団体賞を受賞した「みやこ・あんなの会」の砂川洋子代表が9日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね喜びの報告を行った。
報告を受けた下地市長は奥平さんと砂川さんにこれまでの活動の内容や近況について質問し「さらなる活躍に期待している」と激励した。
受賞の感想について奥平さんは「30年以上も活動ができたのは周囲の人たちのおかげ、本当に感謝している。これからも子どもだけでなく多くの人たちの夢をはぐくむような活動を展開したい」と述べた。
砂川さんは「これまで行政や多くの市民の協力と励ましを受けて活動することができた。これからも子どもたちの未来、命、暮らし、人権が守られる社会を願って活動を続けていきたい」と意欲を示した。
奥平さんの人形劇活動歴は31年。子どもたちのためにと始まった人形劇は、地域の母親たちにも大きな影響を与え、実績は住民に広く知られている。
「おはなしフェスティバル」や「こどもシアター」での発表活動を続け、今年2月には九州人形劇団サークル協議会と合同で「九州人形劇フェスティバル宮古島大会」を開催し好評を博した。
みやこ・あんなの会は、1991年の設立以来、「平和」「自然・環境・生命」「教育・子どもたちを取り巻く問題」について、映写会や講演会、写真展、コンサート、フィールドワークなどの活動を続けている。
95年にはハンセン病療養所「宮古南静園」で、戦争被害やハンセン病への差別など体験者の聞き取り調査を始め、2000年「戦争を乗り越えて~宮古南静園からの証言~」を出版。「沖縄県ハンセン病証言集」の聞き取りや編集作業を支援した取り組みなどが高く評価された。