狩俣で「ショウガツガマ」/冬至の伝統行事
地域挙げて盛大に祝う
冬至に当たる22日、狩俣で伝統のショウガツガマ(正月小)が行われ、地域挙げて盛大に祝った。住民らは、「太陽が替わる日」と称し、新たな節目に気持ちを新たにしていた。
冬至は、1年で最も昼間の時間が短く、夜が長い日。この日を境に昼が長くなるとされる。狩俣では、この日を「子どもを褒める日」とも伝えている。
正月小は、小さい正月の意味。少なくとも100年以上の歴史があるとされ、かつて旧暦のこよみを使っていた時代は、現在の新正月以上に祝っていたという。
狩俣には、1~7班の区域があり、それぞれの班ごとで集まり、午前中はゲートボールやグラウンドゴルフなどを楽しんだ。各班長と狩俣購買組合は、数え70歳以上の年寄りたちに記念品を贈り、喜ばせた。
7班ごとに分かれて、祝賀会を開催。このうち3班(根間清行班長)は、狩俣集落センターで開いた。豚料理に舌鼓を打ちながら祝い酒を酌み交わし、さらなる発展を誓った。
砂川健次さん(82)は「昔は、各班ごとに豚1頭をつぶした。各家庭の子どもたちは、豚料理のごちそうを満腹になるまで食べて喜んでいた。あの時代が懐かしい」と語った。
根間班長は「先輩たちからいろいろ教わり、感謝でいっぱい。伝統の正月小なので、次世代につなげていきたい」と決意を新たにした。