1億800万円が灰に/10年火災まとめ
27件発生、伊良部で6件/宮古島消防本部
宮古島消防本部(砂川享一消防長)は24日、2010年の管内火災発生状況を発表した。同本部によると火災の被害額は1億846万7000円で前年の8419万9000円を大幅に上回る額が灰になった。被害額が1億円を超えるのは2004年以来6年ぶり2回目。10年の火災の発生件数は27件で前年より4件の増加。09年に0件だった伊良部島が10年には6件と全体の件数を押し上げた。
10年の発生状況を地区別に見ると平良地区が14件(09年14件)、城辺地区が3件(同4件)、下地地区が2件(同3件)、上野地区が2件(同2件)、伊良部地区が6件(同0件)だった。(※表参照)
火災の種類別では建物火災が15件(09年12件)、林野火災が1件(同0件)、車両火災が6件(同4件)、その他が5件(同7件)となった。
火災の原因はマッチ(ライター)によるものや、配線器具からの発火(たこ足配線)、キビ畑の火入れによる飛び火、コンロの消し忘れなどが挙げられている。
砂川消防長は「火災を含めた緊急性の高い災害が増加傾向にある。春先の乾燥期に向けて畑の火入れをする時は必ず届け出ることや、住宅用の火災警報器の設置など災害防止に協力してほしい」と呼び掛けている。
火災の被害額は消防庁など国が定めた全国一律の算定基準で計算されている。