04/23
2024
Tue
旧暦:3月15日 大安 丁 
教育・文化 社会・全般
2011年2月3日(木)9:00

宮古人のルーツ探る/市総合博物館企画展

12~16世紀 人骨・土器など展示


展示されている人の骨(左)・頭蓋骨(右)=2日、市総合博物館

展示されている人の骨(左)・頭蓋骨(右)=2日、市総合博物館

 第16回企画展「宮古人のルーツを探るPart1-12~16世紀の宮古-」が1日から、市総合博物館(奥平徳松館長)で開かれている。来場者らは、宮古の遺跡から出土した人骨や生活道具の土器・青磁器、食糧の残りかすなどの資料から、先祖のルーツや交易活動、食生活などについて思いをはせていた。3月6日まで。


 宮古では、これまでに計26柱の人骨が出土。このうち、外間遺跡から出土した頭蓋骨の2点が今回復元され展示されている。出土人骨のデータを蓄積することで、宮古の先祖のルーツを探る手掛かりになるとしている。

 12~13世紀は、宮古・八重山諸島に北から新しい文化が波及してきた時代とされる。北からの文化を示す遺物として、長崎県西彼杵半島で産出される滑石を用いた石鍋、鹿児島県徳之島で焼かれたカムィヤキ、中国産の白磁碗や青磁碗などがあり、それらの出土破片を展示。遺物は、九州の商人たちによる交易活動の活発化によって持ち込まれたものと推定されている。

 一方、食生活の重要な資料を展示。外間遺跡からは16~17世紀にかけてのごみ捨て場のような穴が複数確認された。それらの穴から

 牛や豚の骨のほかに、魚の仲間のベラ、ブダイ、アジ、フエフキダイの骨が出土。また数種類回収した穀物の種子を分析した結果、粟、黍、稲の種子と同定した。さらに当時は、大麦が小麦より多く栽培されていたことが分かった。

 企画展の関連事業として、19日午後2時から、市総合博物館で講演会が開かれる。講師の土肥直美さん(元琉球大学准教授)が「12~16世紀の遺跡から出土する人骨の特徴」、久貝弥嗣さん(同館学芸員)が「12~16世紀の宮古-遺跡の発掘調査からみる歴史」と題してそれぞれ講演する。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!