指定管理者に2社申請/うえのドイツ文化村
候補者選定委で応募者評価へ
市上野宮国にある、うえのドイツ文化村を運営している財団法人博愛国際交流センター(理事長・長濱政治副市長)が2012年3月末で解散することから、宮古島市では新たな指定管理者を公募。応募締切の1日までに2社から申し込みがあった。今後は候補者選定委員会で評価を行い、指定管理者を選定する。
1996年に完成したうえのドイツ文化村。博愛記念館やキンダーハウス、博愛パレス館、リフレッシュパーク、特産品販売施設、広場などがあり総敷地面積は12万3431平方㍍。「ダンケフェスト」や「こいのぼりフェスト」、「イルミネーションフェスト」などさまざまなイベントも開催されている。
博愛国際交流センターは、市から年間約2000万円の委託金を受けて運営。長く赤字決算が続いていたが、10年度では139万円の単年度黒字を計上するなど経営状況が好転する兆しも見られていた。
しかし、2008年12月に施行された新しい公益法人制度により、既存の財団法人は5年後の13年11月までに一般財団法人などへの移行が必要となるが、移行後は税などの優遇措置が受けられなくなり、同財団で運営を継続することは困難と判断。2012年3月末で市との指定管理契約が満了を迎えることから、13年11月を待たずに解散することを今年9月の理事会で決定した。
新しい指定管理者の公募は11月11日から21日間受け付け。締切日の今月1日までに、宮古島に主たる事務所を有する2社から応募があった。今後は、長濱副市長が委員長を務める「宮古島市公の施設に係る指定管理者候補者選定委員会」が審査を行い、候補者を選定。その後、市議会の認定を受け、正式に指定管理者が決定する。指定管理の期間は12年4月1日から17年3月31日までの5年間。委託料は年間2550万円。
2社からの応募を受け、長濱副市長は「これからのドイツ村は、民間による運営で集客に力を入れてほしい。管理者から集客に向けた提案などあれば、市としても検討した上で、手当をしていきたい」と語った。
これまで同施設で実施している各種イベントは今後も継続して行うよう、新しい管理者に求めていく方針。