「ダイオキシン類」に質問集中/新ごみ施設で周辺住民
市が再度説明会開く
宮古島市は6日夜、新ごみ処理施設建設の説明会を周辺住民を対象に、添道公民館で開いた。10月18日に実施した説明会の参加者が9人と少なかったため、この日再度説明会を開いた。
説明会には周辺住民16人が参加した。市は当初計画の建設予定地から基準値の14倍に当たるダイオキシンが2月の調査で検出されたことから、移転が予定されている現し尿処理場跡地に建設予定地を変更した。
説明会では「周辺環境の整備をしっかりとしてほしい」「収集運搬車が集中するので、進入路を指定しないでどの道路からも搬入できるようにしてほしい」などの要望が出た。
また、基準値を超えるダイオキシンが、当初の建設予定地の施設西隣から検出されたことを受け「ダイオキシンが検出された時点で、建設地を全く別の場所にすることを検討しなかったか」「ダイオキシンはどの場所で検出され、その広がりはどのくらいか」などの質問が出た。
市は「前予定地の中心部分で検出され広がりはない」と説明した。建設場所の再考については「現在の場所に決まるまでに10年かかった。これまで主だった場所を検討してきているので、全く別の場所を検討することはしなかった」と理解を求めた。
新ごみ処理施設建設は、現施設が稼働から34年を経過し老朽化していることから運転が不能になった場合、ごみ処理に混乱を来すことが予想され、急がれる課題となっている。
事業スケジュールは2012年度に実質的な環境アセスメントを完了し、13年度の着工を目指す。