白紙撤回求め要望書/西辺小中統廃合
学校規模適正化住民説明会
宮古島市立学校規模適正化基本方針の住民説明会(市教育委員会)が17日、西原地区公民館で行われた。開会前に西原、福山、大浦各自治会と西辺小中学校PTA、西原みどり会など9組織の連名で、基本計画の白紙撤回を求める要望書が宮国博教育委員長に、同書を読み上げた西原の佐久田盛光字長が手渡した。受領した宮国委員長は「持ち帰り検討する」と述べた。
宮国委員長は基本方針について「この方針は教育委員会の考え方。説明会で住民の皆さんの意見を聞いて今後さらに議論を重ね地域の理解を得たい」と述べた。
参加者からは「統廃合というよりまず、存続を前提に考えるべき」「校区編成の見直しから始めるべきではないか」などの意見が出た。
川満弘志教育長は「地域の伝統文化は学校がないと継承できないという意見があるが、学校は勉強、家庭はしつけ、地域は文化継承とそれぞれが連携してその役割をすべき」と多良間村の八月踊りを例に「地域がやるべきことは地域がしっかり伝えて行くのが本来の在り方だと思う」と理解を求めた。
フロアからはさらに「西辺を卒業した保護者が子どもを西辺小中に、親が送迎をしてまで通わせている。それが生徒数の維持にもつながっている」「子どもは地域に育まれている部分は少なくない」などの意見が多く出た。
川満教育長は「地域の意見をしっかり聞いて教育長として積極的に委員会で意見を述べていく」と話した。また、宮国委員長は「地域の学校という限られた問題としてではなく、市全体としての適正配置という観点から考えてほしい」と理解を求めた。