「ハーベスター要らない」/キビ刈り
週末、孫たちが助っ人
サトウキビの収穫が始まってから最初の土曜日となった7日、市内の畑では親や子、孫たちが一緒になってにぎやかにキビ刈りをする風景が見られた。一方、一人黙々と作業する高齢者も多く、農家の高齢化が鮮明になった。
与那覇金一さん=久貝=の畑には嫁や孫を合わせ6人そろった。多い日は、10人以上になるという。
与那覇さんと女性たちは、枯れ葉を取る作業。若い男性たちはキビ刈りを張り切った。午後3時には、チャーヌチョウキ(茶請け)を囲み、会話も弾んだ。
与那覇さんは「子や孫たちが手伝ってくれるので、ハーベスターは要らない。家族が大勢が集まる土日のキビ刈りが、待ち遠しい」と喜色満面だった。
孫の友梨香さんは「わいわいがやがやの作業なので、楽しい。おじい、おばあのためにと手に力も入る」と白い歯をこぼした。
平良細竹では、一人で作業をする高齢者が見られた。「トラック1台分の収穫には、5日ぐらいかかっている。それも夕方から息子の手伝いがあってのこと」と大変な様子だった。
製糖工場は、長期間(6日以上)刈り置きした場合は収量や品質に大きな影響が出ることから、新鮮原料の搬入を呼び掛けている。