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社会・全般
2012年12月16日(日)9:00

空き家敷地に集合住宅を/来間の活性化で提言

清水准教授が空き家活用講演



多くの市民が参加した講演会=15日、県宮古合同庁舎

多くの市民が参加した講演会=15日、県宮古合同庁舎

 空き家活用のための講演会(主催・来間島地域ふるさと活性化推進協議会)が15日、県宮古合同庁舎で開催された。講師を務めた清水郁郎東京芝浦工業大学准教授は、老朽化した空き家は、取り壊して集合住宅を作った方がリフォームよりも安く付くと提言。来間の空き家の問題は都会と違い、共同体の浮沈にかかる基本問題とし、空き家と屋敷活用は過疎化歯止めに重点を置かなければならないと強調した。



 来間島では、空き家活用による地域活性化を目的に同協議会(大浦邦夫会長)を10年度に結成した。11年度は国から交付金を受けて、島に自生している食べられる野草や、空き家活用と持ち主意向調査を実施。今年度は8月に、「空き家に明かりを」と願いを込めナイトウオーキングを実施。11月には島でしか食べられない料理の開発を目的に「試食会」を開き、今回講演会となった。


 あいさつで大浦会長は「少子高齢化が進む中、空き家の問題は来間だけに限らない」と述べ、講演会を機に活用のネットワークが広がることに期待を込めた。


 来間には17戸の空き家があり、このうち「貸さない」と意向を示している家主が9人。その理由には「仏壇がある」「島に帰る時に泊まる」「家財道具がある」-などを挙げた。


 清水准教授は、仏壇に関しては「共同供養施設」の建設を提案。同施設は仏の子孫が泊まれる宿泊施設を兼ねることも助言した。


 空き家を借りた人は、仕事がないと長期間住むことはない。清水教授は仕事と活用が一体化できる施設として、協議会の目指す「宿泊型体験施設」などを提案した。
 共同住宅は、海風の香る特徴的な建築物の図面を描いて見せた。子どものいる若い夫婦が住めば、学校統廃合問題に大きな影響を与えると考えを示した。


 講演後、協議会の仲松義雄事務局長は「空き家を資源として捉えるならば、その活用については行政も一緒になって考える必要がある。個人や民間では、ハードルが高く解決できないこともある」と述べ、行政の積極的な関与を要望した。


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