11/02
2024
Sat
旧暦:10月2日 大安 庚 
社会・全般
2013年5月23日(木)9:00

自宅空き地を公園に/城辺保良に憩いの場

垣花さんが自費で整備


地域の人たちが集まりおしゃべりを楽しんでもらえればとの思いで整備した公園=21日、城辺保良

地域の人たちが集まりおしゃべりを楽しんでもらえればとの思いで整備した公園=21日、城辺保良

 自宅だった空き地を自費で整備し、小さな公園にして地域に提供した人が話題になっている。約99平方㍍(約30坪)の空間に芝生を植え、周囲には樹木、中央付近にはベンチを兼ねた花壇を配置し草花を植えた。「昔のように隣近所の人が集まり、よもやま話で楽しむ場所になれば」という思いで造ったという。18日には「引き渡し式」が行われ、集まった人たちは「地域に緑の空間が広がった」と喜んだ。

 空き地を公園に整備したのは城辺保良出身で、現在は那覇市に住む垣花豊順さん(79)。琉大名誉教授で、今年の春の叙勲では教育研究功労で瑞宝中綬章を受章した。

 垣花さんは高校までは母親と一緒に保良に住んでいたが、大学進学と同時に宮古を離れた。

 母親も息子を頼って沖縄本島に渡り、しばらくすると自宅も取り壊されて空き地になった。

 近所の人たちは「空き地を野ざらしにして放置したくない」との思いから、雑草を除去したり野菜を栽培するなどして管理してきた。

 周囲は住宅が多く、車の往来も盛んなことから「そのままにしておくのはもったいない」と思った垣花さん。母親が、隣近所の人たちと会話を楽しむ様子を見ながら育ったこともあって、地域への恩返しと環境美化の思いを込めて整備したという。

 垣花さんの親せきによると、公園の名称は「トゥンガラ」(宮古方言で女性の友達)にする予定で、近く名称を彫り込んだ石碑を建立する計画だという。

 保良部落会の斎藤利夫会長は「地域のために、手間とお金をかけて公園を整備し提供してくれて感謝している。多くの人が利用するようPRするのが私の役目。木や草花に囲まれながら、お年寄りたちの会話が弾めば素晴らしいこと」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年10月28日(月)9:00
9:00

宮古・石垣線6年半ぶり再開

ANA、初便乗客に記念品   全日本空輸(ANA)は27日、宮古-石垣路線を6年半ぶりに再開した。先島諸島における利便性の向上を図ることが目的で1日1往復。運航機材はボーイング737-800型機(定員166席)。ANA宮古支店の吉岡大支店長らが、初便…

2024年10月12日(土)9:00
9:00

広島から初のチャーター便/JTA

ツアー客112人来島   日本トランスオーシャン航空(JTA)が運航する広島-宮古チャーター便が11日、宮古空港に到着した。ツアー客ら112人が2泊3日の日程で宮古観光を満喫する。同社によると11月は広島を含め4地域からチャーター便が就航するという。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!