宮古地区7800万円の黒字/JA12年度事業報告会
感謝の集い、歌や踊り披露
JAおきなわ(砂川博紀理事長)は3日、平良、城辺、上野、下地4支店合同の事業報告会と、感謝の集いを宮古地区本部大ホールで開いた。平良、城辺、上野、下地、伊良部、多良間の6支店と、地区本部、営農センターの損益を合計した宮古地区の2012年度決算は、7800万円(前年比4900万円増)の当期剰余金を計上した。
事業報告によると、13年3月末の宮古地区の組合員は1万78人で、昨年より166人増えた。正組合員が6886人、準組合員が3192人。集いには、会場あふれんばかりの組合員が訪れた。
新城武一郎宮古地区本部長はあいさつで、干ばつの被害拡大を懸念。その上で、JAが干ばつや台風に対処する融資制度(無担保、無保証人、年利0・8%、償還期間8年うち据置3年)を準備したことを明らかにした。
砂川博紀理事長は、JAおきなわの10年後を見据えた中期経営計画を先の総代会で決めたと報告。「今後は同計画を踏まえ、沖縄の農業振興、農家の所得向上、地域に貢献するJAを目指し頑張る」と決意を述べた。
先月から日本が交渉に参加した環太平洋連携協定(TPP)については牛肉・豚肉や砂糖、米、麦、乳製品など重要5品目を関税撤廃対象品目から除外する運動を今後も強く展開していくと、方針を示した。
宮古地区の事業総利益(粗利益)は11億500万円で、前年と比べ5200万円減った。収益力を示す経常利益は1億9700万円(同比4500万円増)となった。
部門別の経常利益は信用で7800万円、共済3400万円、肥料や生産資材などを扱う購買2億3700万円、販売で7300万円をそれぞれ計上。営農などの指導部門と管理部門は、1億円を超える赤字だった。
感謝の集いは「川満健功がんずう民謡教室」で、にぎやかに幕を開けた。星野京子さんが、持ち歌の「い~よねえ宮古島」などを熱唱。前里俊子さんが、日舞を華麗に舞った。
福里良匡さんと島尻清美さんが、歌謡ショー。長間三夫さんの方言漫談は、会場を笑いに引き込んだ。長田ヒロ子さん、豊見山峰子さん、宮国八重子さんが、日舞を披露。最後は、星野さんの歌謡ショーで締めくくった。
伊良部と多良間支店の報告会は、後日開催する。