01/20
2025
Mon
旧暦:12月21日 友引 己 大寒
社会・全般
2013年8月23日(金)9:00

伝統途切れさせない/宮国大綱引き

台風影響で規模縮小


規模を縮小して大綱引きを実施した=21日、上野宮国

規模を縮小して大綱引きを実施した=21日、上野宮国

 上野宮国の伝統行事「大綱引き」が旧盆送り日の21日昼ごろ、規模を縮小して宮国公民館前で行われた。この日の午前中、宮古島は台風12号の暴風域に入っていた。綱引きは東西1勝ずつの引き分けで、大漁と豊作が約束された。規模を縮小して実施するのは十数年ぶりという。


 ツナシードゥと呼ばれる同集落の中学2年生以下の子どもたちが大綱の材料になるキャーンを集められず、準備が台風の影響でできなかったため、ツナシードゥの保護者たちはこの日の早朝に会合を持ち、一度は綱引きの中止を決めた。

 その後、神事でもあり集落の伝統行事を途切れさせてはいけないと、保護者たちがキャーン(シイノキカズラ)を集め、急きょ東西それぞれ3㍍ほどの綱を編み上げ、実施した。

 保護者の一人、宮國武徳さんは「一時は中止を決めたが、伝統行事を途切れさせてはいけないので規模を縮小して実施することにした。台風の影響や路面が滑りやすいことなど、安全面を考えて、昼に実施することにした」と話した。

 宮国自治会の渡真利兼自治会長は「実施するか否かは今はツナシードゥの保護者が判断する。神事で集落最大の伝統行事なので、どうしてもやらなければと保護者たちが風雨のなか、キャーンを集めて、形だけでもきちんとやりたいと実施した。今は少子化でツナシードゥの子どもたちが減っている。いずれは自治会主体の行事になるのではないかと思う」と話した。

 大綱引きは先祖の霊をにぎやかに送り、この先1年の豊作と、豊漁を祈願する行事で、1995年3月に旧上野村の無形民俗文化財に指定され、現在は宮古島市の無形民俗文化財に指定されている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年12月12日(木)9:00
9:00

ローズウッド来年3月開業/平良荷川取

世界的高級ホテル日本初進出/観光振興、地域活性化に期待   世界的高級ホテルチェーンの「ローズウッドホテルズ&リゾーツ」(本社香港、ソニア・チェンCEO)は、日本初進出となる「ローズウッド宮古島」を来年3月1日に開業、今月10日から同ホテル公式ウェブ…

2024年12月11日(水)9:00
9:00

「これからも地域と共に」

開業40周年、関係者招き祝賀会/宮古島東急ホテル&リゾーツ   宮古島東急ホテル&リゾーツ(白木敦義総支配人)は9日夜、同ホテルの開業40周年記念祝賀会を開催した。島内外の観光関係者、パートナー企業らを招き、これまでの感謝を示すとともに今後のさらなる…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!