11/14
2024
Thu
旧暦:10月13日 仏滅 辛 
教育・文化 社会・全般
2013年9月21日(土)9:00

月光の下で棒振り/上野野原

十五夜行事、豊作祈願/勇壮、優雅「マストリャー」


力強い棒振りを披露する男性ら。豪快な踊りで見る者をくぎ付けにした=19日、上野野原の野原公民館

力強い棒振りを披露する男性ら。豪快な踊りで見る者をくぎ付けにした=19日、上野野原の野原公民館

 上野野原の伝統行事「野原のマストリャー」が旧暦8月15日の十五夜に当たる19日夜、野原公民館で行われた。男性は豪快な棒踊りを披露、女性は優雅な舞を奉納し、向こう1年間の五穀豊穣を祈願した。

 午後9時30分ごろ、集落内の子組、寅組、午組、申組の4カ所の升元で酒宴を開いていた男性らが野原公民館に集合し、今年のマストリャーの幕を開けた。


クバ扇を手に優雅に踊る女性

クバ扇を手に優雅に踊る女性

 男性は勇ましい掛け声とともに棒を打ち鳴らし、女性はクバ扇や四つ竹を手に優雅な舞を披露した。荒々しく棒をたたく屈強な男性と静かに流れるように舞う女性が円を描くように踊り続けて豊作を祈願した。

 会場には住民や観光客が多数来場し、雲の間から注ぐ月光を浴びながら、300年続くといわれるマストリャーの世界を堪能した。

 野原部落会の下地勝義会長は「天気を心配していたが晴れて良かった。きょうは男性も女性も素晴らしい踊りを見せてくれた。向こう1年も豊作になる」と喜びを話した。長く続く伝統文化の継承に向けては「若者が少ないのが心配。これから若手の育成に力を入れていきたい」と話した。

 マストリャーは国選択および市指定の無形民俗文化財。語源は穀物が税だった時代に「升取屋」と呼ばれる升元にこれを納めていたことに由来する。祭りは税の完納を喜び、来る年の豊作を祈願して行われるようになったと伝えられる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月12日(火)9:00
9:00

ハーリー開催で参加者募集

海族まつり 来月1日フィナーレ/観光協   宮古島観光協会(吉井良介会長)は11日、同協会で会見を開き、「海族まつりフィナーレ」を12月1日(午前9時~午後2時)にトゥリバービーチで開催すると発表した。今回は「海人王決定戦」と銘打って爬龍船競争(ハー…

2024年11月9日(土)9:00
9:00

「観光は地方創世の柱」

観光庁・長﨑部長ら視察来島/座喜味市長と意見交換   国交省観光庁の長﨑敏志観光地域振興部長と跡見学園女子大学の篠原靖准教授が8日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、宮古島観光振興で意見を交わした。市は観光庁の地域観光新発見事業補助金を活用して実施する事…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!