07/27
2024
Sat
旧暦:6月22日 先負 壬 
社会・全般
2013年11月20日(水)9:00

未収金は2億6000万円/宮古病院診療費

今月は回収強化月間

 毎年11月を「診療費個人負担分未収金対策強化月間」としている県立宮古病院の安谷屋正明院長は19日に会見を開き、2012年度末現在で未収金が約2億6000万円あることなどを説明。「危機感を持って対処している」と未収金回収へ取り組む強い姿勢を示すとともに、地域住民に対し理解と協力を呼び掛けた。

 宮古病院を含む県立6病院では11月の1カ月間を対策強化月間として、診療費個人未収金の回収対策を強化している。

 宮古病院の12年度1年間での未収金は約4310万円。前年度の約6000万円を下回ったものの、11年度以前分の累積未収金が約2億1780万円あり、12年度末時点での合計未収金額は約2億6090万円に上る。

 未収金が発生する主な要因として病院側は、生活困窮者、無保険者らによる不払いや未払い、交通事故関連の診療での任意保険未加入者による未払いや、事故当事者間で支払者が不明確となっていることによる未払いなどを挙げる。現時点で未収金が最も高額な人は約520万円(現在、分納中)。最長は1991年からの未払い者もいる。

 安谷屋院長は、未収金対策として分割納付相談や納付通知書の送付、電話や訪問による督促などに取り組んでいるものの、未収金額は年々増加傾向にある現状を説明。「独立採算が原則の宮古病院で未収金が増加すれば、薬品購入や医療機器の新規導入が困難になるなど、診療や病院経営に悪影響を及ぼすことになる」との懸念を示した上で、「病院としても危機感を持って対処している。病院経営に理解と協力をお願いしたい」と訴えた。

 月間中の取り組みとしては、日ごろから行っている分納や延納などの相談窓口の強化や、支払いを約束しながら払っていない約束不履行者への納付書送付、高額未収患者への電話・訪問督促などに力を入れる。支払い能力がありながら支払いに応じていないケースに関しては今後、法的措置の実施も検討している。

 安谷屋院長は「診療費未収金の増加は地域医療の低下につながりかねないことを、住民も意識してほしい」と語った。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年7月21日(日)9:00
9:00

キッチンカーグルメ満喫 「 ひらりんマーケット 」

ひらりんマーケット(主催・日本観光振興協会、宮古島市)が20日、平良港内のひらりん公園で開催された。会場には、たこ焼きやかき氷などキッチンカーが6台、アクセサリーなど物販が8店舗参加し、地元住民やクルーズ船観光客らがお目当ての商品を買い求めながら交流を楽しんだ…

2024年5月24日(金)9:00
9:00

観光映像祭で準グランプリ

宮古上布テーマのPR映像 宮古島観光協会(吉井良介会長)の持続可能な観光PR映像「a letter from 島を継ぐ」が第6回日本国際観光映像祭で準グランプリに輝いた。また、地方観光カテゴリでは最優秀賞を受賞した。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!