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2013年12月1日(日)9:00
宮古上布の発展祈願
創製者、稲石刀自に感謝
宮古上布創製者、稲石刀自の功績を顕彰する稲石祭(主催・宮古織物事業協同組合)が30日、旧宮古神社跡地の稲石香炉前で行われた。関係者が一堂に会し、香炉に手を合わせて宮古上布の末永い継承に決意を新たにした。
主催者を代表して同組合の理事長を務める長濱政治副市長は「宮古上布は500年以上前に創製され、それが宮古を支えてきた。われわれは宮古上布をしっかりと継承し発展させる責務がある。稲石がこれまで宮古島に与えてきた功績に感謝したい」とあいさつした。
稲石の夫真栄は中国から帰国途上の琉球の進貢船を遭
難から救ったことで、下地の頭に任じられた。稲石は、夫の栄進に感激し、その恩に報いようと布を織り、琉球王に献上。この織物が宮古上布と呼ばれるようになった。現在は国指定の重要無形文化財、県指定の伝統工芸品。