04/27
2024
Sat
旧暦:3月18日 友引 庚 
政治・行政 社会・全般
2014年4月30日(水)9:00

「親の仕送りで生活」自立にはほど遠く

宮古島市14年度予算を家計に置き換え


 宮古島市は2014年度当初予算(一般会計)を年間に必要な生活費500万円の家計に置き換えて算出した。それによると、自ら稼いだ給料(市税)は60万円、臨時収入(負担金・使用料など)30万円で、足りない分は親からの仕送り(地方交付税、各種交付金など)に頼っている。ローンを組んだり、預貯金を取り崩したりするなど、自立にはほど遠いのが実情だ。


 市の予算書は500㌻以上に及び、市民がこれを理解するのは至難の業。
 このため市は、市民に予算を身近に感じて関心を持ってもらおうと、数年前から家計簿に置き換えて市の広報誌で紹介している。
 市の14年度の一般会計当初予算は、歳入歳出総額367億4800万円で過去最大規模となった。

 これは、中央図書館等建設に向けた実施設計費や用地購入費、スポーツ観光交流拠点、ごみ処理施設等整備事業などの大型事業の導入で、国庫支出金(親から特別にもらう仕送り)が前年度に比べて増加したことなどに伴うもの。
 さらには、生活保護費などの社会保障の伸びなども要因となっている。

 市の予算を家計簿にした場合、収入で最も多いのが親からの仕送り、次に親から特別にもらう仕送り(小遣い)で、二つ合わせた金額は350万円。全収入(500万円)の70%を占めている。
 公共事業などの資金として長期に借り入れる市債(ローン借入)が65万円で、年額給料(60万円)を上回っている。

 一方、支出を見ると、人件費に当たる「食費」が90万円、委託料や使用料、物品調達などの物件費に当たる「光熱水費、通信費」は64万円となっている。
 食費や光熱水費などは年々切りつめて少なくしているが、自宅(公共施設など)の増改築や修繕費が148万円と多額で家計を圧迫している。

 資産を見ると、預貯金の総額が129万円あるが、ローンの残高が490万円あり将来に不安を抱えている。
 安谷屋政秀総務部長は「市の財政は国や県に援助してもらわなければ自立できない状況。市の予算も家計簿も仕組みは同じ。市民生活に密着しており、身近に感じてもらえれば幸い」と話している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!