「メタボの島」から脱却を/健康づくり推進員育成講座
22人の受講生でスタート
市民の健康づくりに対する意識高揚を図り、地域における健康づくりリーダーの育成などを目的とした宮古島市の2014年度「健康づくり推進員育成講座」の開講式が12日、下地保健福祉センターで行われた。今回の講座には22人が参加。この日の講座では参加者たちが自己紹介をした上で宮古島市の健康問題や課題について学んだ。
開講式で市生活環境部の平良哲則部長は「宮古島市のメタボ率は全国一高い沖縄県においても1位で健康問題は重要な課題。これから皆さんが学んだことを市民のためにも生かして宮古をメタボの島から健康の島に変えてほしい」と呼び掛けた。
同講座は今月中に4回行われ、すべての講座を受講すると希望者には市から健康づくり推進員として委嘱状が交付される。
健康づくり推進員は、市民と保健行政とのパイプ役として活動するボランティア。現在は、42人の推進員が、市の健康教室のサポートなどを実践している。
講座は、健康づくりに関心があり、今後活動したいと考える一般市民を対象に行われ、第1回講座は保健師の黒島友美さんが「宮古島市と私の地域の健康問題」のテーマで講話した。
講話では、2011年における歳未満の死亡の割合で沖縄は男性(27・5%)、女性(13・3%)とも全国1位となっていることや宮古島市の平均寿命が県内で男性が最下位。女性が41市町村中で37位となっていることなどが紹介された。
今後は、19日に「予防可能な生活習慣病」などをテーマにした講座が行われ、26日は「ウオーキングの理論と実践」として、運動指導士の平良真菜美さんが受講者に正しい歩き方について指導する。
最後の講座は9月3日に「バランスの取れた食事」をテーマに行われ、受講後に閉講式と委嘱状交付が行われる。