綱引きで笑顔の交流/板倉区と城辺の児童
新潟県上越市板倉区と宮古島市城辺地区の児童交流事業2日目は22日、西城小学校体育館で行われた。板倉区4校の児童8人は、城辺地区の児童と綱引きをするなどして笑顔いっぱいの表情で交流を深めた。
開会のセレモニーで宮古島市教育委員会の宮國博教育長は「小さな島だけど城辺地区の子供たちと仲良く遊んで楽しい思い出をたくさんつくってほしい」と板倉の児童を歓迎。「この機会を大切に、ずっと付き合いを続けてください」と末永い交流を期待した。
板倉区の山部小学校の石黒明宏君は「中村十作さんや人頭税のこと、宮古島や沖縄の文化をしっかりと学びたいのでよろしくお願いします」と話した。
ふれあいタイムに入ると西城小児童会長の下地麻菜夏さんが「楽しく過ごして仲良くなりましょう」と呼び掛け。同校児童が三線演奏とエイサーを披露して板倉の児童を喜ばせた。
この後は全員で綱引きを楽しんだ。体を動かすことで緊張がほぐれた両地区の児童は、豊かな表情を見せて綱を引き合っていた。
交流会を終えると高野漁港に移動し、海水浴で楽しい思い出をつくった。
板倉区と城辺地区の交流事業は1994年にスタートした。明治時代、板倉出身の中村十作氏が宮古島の島民とともに人頭税廃止運動に立ち上がった功績を引き継ぐために始まった。
互いに人材の育成を兼ねて実施しており、夏は板倉の児童が宮古島に、冬は宮古島の児童が板倉を訪問して交流を深めている。