取り戻そう健康長寿/「減塩、運動、節酒を」
ちゃーがんずぅまつり開催/県宮古福祉保健所主催
「ちゃーがんずぅまつり~みんなで目指そう健康長寿~」(主催・県宮古福祉保健所、共催・宮古島市、協力・多良間村)が4日、市中央公民館で開かれた。宮古病院の医師と健康運動指導士による講話が行われ、日常における適度な運動と減塩、節酒が呼び掛けられた。また、食育システム(SAT)体験コーナーも設けられ、参加した市民はバランスの取れた食品の選び方について学んでいた。
同まつりは、県の健康・長寿の復活を目指して新たに策定された「健康おきなわ21(第2次)」を推進するため、行政機関および各種関係団体と連携し、地域全体で健康づくりの意識を高めることを目的に開催している。
主催者あいさつで保健所の山川宗貞所長は「健康のためには毎日の適度な運動が大切。きょうのイベントを通して健康長寿を取り戻す動きを進めていこう」と呼び掛けた。
講話では、宮古病院の嵩原章太医師が「高血圧がもたらす病気とその予防について」の演題で宮古の現状を報告しながら生活習慣病の予防などについて説明した。
嵩原医師は、オトーリで飲酒量が多く、酒を飲んだ後にステーキを食べることや日ごろあまり歩かない宮古の生活習慣を問題視した。
健康長寿に向けて嵩原医師は「宮古は高血圧の人が多い。高血圧は怖い病気の原因になるということを理解して食事の減塩、運動、節酒を心がけてほしい」と呼び掛けた。
大浜第一病院総合健康管理センターメディカルフィットネス科長の山城麗子健康運動指導士は「生活習慣病予防のための運動~日常生活での上手な運動の取り入れ方」の演題で講話し、実際に運動の方法についても指導した。
山城さんは、健康づくり運動の3条件として「効果がある」「安全である」「楽しい」を挙げて「どんな運動をどのくらいの強さでやるのか、時間と頻度なども含め自分に合った運動のやり方を見つけることが大切」と話した。
また、通勤や通学、家事など日常生活の中で、ちょっとした工夫で運動をすることも呼び掛けた。
参加者たちはこれからの取り組みに生かそうと講話の内容や運動の仕方の説明に真剣な表情で聞き入っていた。