へき地の特性生かそう/県教育研究大会
5年ぶりの宮古大会開幕
「育てよう結いの心 高めよう確かな学び へき地の子供たちの夢・実現に向けて」を大会スローガンに第47回県へき地教育研究大会宮古大会が30日、2日間の日程で開幕した。初日は開会行事の全体会が市中央公民館で行われた。宮古を含む県内各地から教育関係者らが参加し、へき地教育のさらなる振興発展に向け、意見を交換し合った。また、全体会後には七つの小中学校で公開授業も行われた。きょう31日は課題別分散会などが行われる。
大会長あいさつで、県教育委員会の諸見里明教育長は「県内の公立小中学校の約4割がへき地指定校であり、へき地教育を充実させることは本県教育の重要な柱のひとつ。この大会が大会スローガンのもと、活発な意見交換、情報交換が行われ、実りの多い大会になることを期待している」と述べた。
また、同大会運営委員長の永松才昜県へき地教育研究連盟会長も「へき地教育に期待する声を大切にしながらより高い教育成果を求めていく必要がある。この大会を通して参加した皆さんが交流を深めてへき地教育の充実発展に生かしてほしい」とのあいさつを寄せた。
そのほか、宮古島市の下地敏彦市長(代読)、宮國博教育長が「この大会がへき地教育の原点となり展望となることを期待する」との歓迎のあいさつを行った。
全体会では、へき地教育功労者表彰も行われ、永松会長から南城市立船越小学校の兼島景秀校長と前渡嘉敷小・中学校長の三浦浩二さんに表彰状が手渡された。
全体会終了後は、公開授業が行われ、参加者らが各会場に分かれてそれぞれの授業を見学した。
同大会は県内のへき地校や小規模校、複式学級を有する学校・学級経営と学習指導の充実について、研究実践を発表するとともに、研究協議を行い、へき地教育の充実振興を図ることを目的に毎年開催している。
きょう31日は、市中央公民館で課題別分散会が行われる。