西軍勝利で大漁約束/狩俣で十五夜大綱引き
狩俣自治会(久貝正吉会長)主催の十五夜豊年祭が旧暦8月15日に当たる15日、県道230号線の狩俣小学校前周辺で行われた。メインイベントとなる大綱引きでは地域住民らが東西に分かれ懸命に綱を引き合った結果、2勝1敗で西軍が勝利し、向こう一年間の大漁が約束された。
豊年祭は集落内パレードで幕開け。特設ステージではエイサーやクイチャー、次郎工業による民謡ショーなどが披露され祭りを盛り上げた。
大綱引きには青年会メンバーを中心に地域住民や、ゼミ合宿で狩俣を訪れている国士舘大学文学部教育学科のスポーツ医学ゼミの学生3、4年生16人らも参加。勝負は3回戦で競われ、初戦は西軍、2回戦は東軍が勝利し1勝1敗に。最後の3回戦は互いに譲らぬこう着状態が続いたが、最後は西軍がこん身の力で綱を引き寄せ勝ちを収めた。
勝敗が決まるごとに勝者のみこしが夜空高くに投げ上げられた。2回戦終了後には菓子のばらまきも行われた。
久貝会長は「台風が心配されたがみんなのやる気で素晴らしい天気になった。普段は地域に若い人が少ないが行事の時には戻ってきてくれるので、できる限り継続して、地域の良さを伝えていきたい」と語った。