特定集団健診始まる/城辺地区からスタート
来月15日まで実施/市、積極受診呼び掛け
宮古島市の2017年度特定健診・長寿検診・がん検診の集団健診(保健センター、公民館で実施)が7日、城辺地区を皮切りにスタートした。初日は、保良農村総合管理センターで午前8時30分から同10時30分まで行われた。会場には受付時間前から多くの住民が訪れ、血圧測定やレントゲンなど健康状態を確認した。きょう8日から10日は城辺公民で実施される。
17年度の集団検診は、8月7日~9月15日までの間に29日間実施する。
市国民健康保険課では「これから各地域で集団検診が実施されるので、積極的に受診してほしい」と呼び掛けた。
地区別の実施日は、城辺が11日まで、上野が12~15日、伊良部が16~19日、下地が21、22日。平良は23~9月15日までとなっている。
市では「もし、自分の地区で受けられなかった場合でも他の地区の集団検診でも受診できる。がん検診も含めて積極的に受診してほしい」と訴えた。
個別健診(医療機関での受診)を含めた特定健診全体における宮古島市の受診率は09年度から3割台で推移し、14年度が39・9%、15年度が40・0%となるも、16年度は6月27日時点の速報値で38・8%となり、2年連続の40%超えは厳しい状況となっている。
特定健診の受診率や保健指導率は毎年国に報告され、国からの調整交付金の歳入額や高齢者医療確保の財源への支出金の指標になっている。
受診率の目標は60%となっており、その達成は個人の健康管理だけでなく被保険者の保険料にも影響していることから同課では「多くの人が受診し受診率を上げることで交付金も増える。ぜひ、積極的に受診してほしい」と呼び掛けた。
さらに、がん検診の受診率も2018年度から国の調整交付金の対象となることから、同検診の積極受診も訴えている。