07/27
2024
Sat
旧暦:6月22日 先負 壬 
社会・全般
2018年3月29日(木)8:59

コウノトリ1羽が飛来/池間島に「幸せを運ぶ鳥」

足環装着、国の特別天然記念物


鉄塔の天辺で翼を休めるコウノトリ=28日、池間島(伊良波彌撮影)

鉄塔の天辺で翼を休めるコウノトリ=28日、池間島(伊良波彌撮影)

 国の特別天然記念物・コウノトリ(コウノトリ科)の1羽が28日午前、平良の池間島で確認された。美しい足環(あしわ)が装着された1羽は、鉄塔の天辺に少なくとも4時間翼を休めた後、青空を力強く舞っていた。県内では迷鳥中の迷鳥で、愛鳥家の憧れの鳥。

 日本産の野生コウノトリは1971年に絶滅。2005年から人工飼育個体が放鳥され、12年には野生に復帰した親からひなが産まれた。17年には島根県雲南市で地元ハンターの誤射で母鳥のコウノトリが死亡。残されたひな4羽はその後、人工飼育で無事に成長し、足環を着けて放鳥された。18年2月現在、日本の野外で生息するコウノトリは119羽とされる。

 コウノトリは大型の水辺の鳥。体の大部分は白色で、翼の一部は黒色。くちばしは真っすぐに伸びて黒く、足は赤色。

 成鳥は全長100㌢、体重4~5㌔、翼を広げると畳の長さ182㌢を超える200㌢前後とされる。

 日本には「幸せを運ぶ鳥」「赤ちゃんを連れてくる鳥」という言い伝えがあり、縁起の良い鳥として有名。

 池間島の漁師、西里勇さん(84)は28日午前6時すぎ、自宅近くの鉄塔の一番高い所で止まっている鳥を見つけた。鳥名は分からなかった。

 西里さんは「変わったきれいな大きな鳥と思った」と振り返る。

 同午前7時前後、池間小5年の奥平和真君(11)は祖母と一緒に鉄塔近くに訪れた。奥平君は手に持っていた野鳥図鑑をめくり「コウノトリにそっくりで、かっこいい鳥と思った。池間島に来て良かった」と話した。

 その上で「これからも池間島に来る野鳥の観察を続ける。池間小中学校の裏では、珍しい鳥のクロウタドリを見た」と興奮気味に語っていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年7月21日(日)9:00
9:00

キッチンカーグルメ満喫 「 ひらりんマーケット 」

ひらりんマーケット(主催・日本観光振興協会、宮古島市)が20日、平良港内のひらりん公園で開催された。会場には、たこ焼きやかき氷などキッチンカーが6台、アクセサリーなど物販が8店舗参加し、地元住民やクルーズ船観光客らがお目当ての商品を買い求めながら交流を楽しんだ…

2024年5月24日(金)9:00
9:00

観光映像祭で準グランプリ

宮古上布テーマのPR映像 宮古島観光協会(吉井良介会長)の持続可能な観光PR映像「a letter from 島を継ぐ」が第6回日本国際観光映像祭で準グランプリに輝いた。また、地方観光カテゴリでは最優秀賞を受賞した。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!