01/16
2025
Thu
旧暦:12月16日 先負 甲 
社会・全般
2018年3月29日(木)8:59

コウノトリ1羽が飛来/池間島に「幸せを運ぶ鳥」

足環装着、国の特別天然記念物


鉄塔の天辺で翼を休めるコウノトリ=28日、池間島(伊良波彌撮影)

鉄塔の天辺で翼を休めるコウノトリ=28日、池間島(伊良波彌撮影)

 国の特別天然記念物・コウノトリ(コウノトリ科)の1羽が28日午前、平良の池間島で確認された。美しい足環(あしわ)が装着された1羽は、鉄塔の天辺に少なくとも4時間翼を休めた後、青空を力強く舞っていた。県内では迷鳥中の迷鳥で、愛鳥家の憧れの鳥。

 日本産の野生コウノトリは1971年に絶滅。2005年から人工飼育個体が放鳥され、12年には野生に復帰した親からひなが産まれた。17年には島根県雲南市で地元ハンターの誤射で母鳥のコウノトリが死亡。残されたひな4羽はその後、人工飼育で無事に成長し、足環を着けて放鳥された。18年2月現在、日本の野外で生息するコウノトリは119羽とされる。

 コウノトリは大型の水辺の鳥。体の大部分は白色で、翼の一部は黒色。くちばしは真っすぐに伸びて黒く、足は赤色。

 成鳥は全長100㌢、体重4~5㌔、翼を広げると畳の長さ182㌢を超える200㌢前後とされる。

 日本には「幸せを運ぶ鳥」「赤ちゃんを連れてくる鳥」という言い伝えがあり、縁起の良い鳥として有名。

 池間島の漁師、西里勇さん(84)は28日午前6時すぎ、自宅近くの鉄塔の一番高い所で止まっている鳥を見つけた。鳥名は分からなかった。

 西里さんは「変わったきれいな大きな鳥と思った」と振り返る。

 同午前7時前後、池間小5年の奥平和真君(11)は祖母と一緒に鉄塔近くに訪れた。奥平君は手に持っていた野鳥図鑑をめくり「コウノトリにそっくりで、かっこいい鳥と思った。池間島に来て良かった」と話した。

 その上で「これからも池間島に来る野鳥の観察を続ける。池間小中学校の裏では、珍しい鳥のクロウタドリを見た」と興奮気味に語っていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年12月12日(木)9:00
9:00

ローズウッド来年3月開業/平良荷川取

世界的高級ホテル日本初進出/観光振興、地域活性化に期待   世界的高級ホテルチェーンの「ローズウッドホテルズ&リゾーツ」(本社香港、ソニア・チェンCEO)は、日本初進出となる「ローズウッド宮古島」を来年3月1日に開業、今月10日から同ホテル公式ウェブ…

2024年12月11日(水)9:00
9:00

「これからも地域と共に」

開業40周年、関係者招き祝賀会/宮古島東急ホテル&リゾーツ   宮古島東急ホテル&リゾーツ(白木敦義総支配人)は9日夜、同ホテルの開業40周年記念祝賀会を開催した。島内外の観光関係者、パートナー企業らを招き、これまでの感謝を示すとともに今後のさらなる…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!