丸い目が愛らしく/リュウキュウアオバズク
ベランダで2羽
市内の公共施設2階ベランダで2日、フクロウの仲間のリュウキュウアオバズクのひな2羽が確認された。近くの樹木では親鳥が天敵が近づかないように見張りを強化。ひなは愛らしい丸い目をぱちりと開け、親鳥の愛情をたっぷり受けて健やかに育っている。
公務員の男性職員(43)が2日、ベランダを掃除中に見つけた。男性は掃除を中断し、ひなが巣立ってから実施することにした。
男性は「親鳥はコンクリートベランダに営巣し、卵2個を産んだと思われる。ひなは元気にふ化したが、誰も気付かなかった。偶然にひなを発見したので、巣立つまで職員たちと一緒に見守りたい」と話した
親鳥の頭部はマスクをかぶったように黒い。卵からかえったひなは全身白っぽい。成長するにつれて毛が生え替わり、暗褐色の模様が目立つようになる。成鳥は全長29センチ。
フクロウは夜行性。親鳥はひなを育てている時は、街灯に集まる昆虫を空中でキャッチし、その昆虫を運んでひなに与えたりする。
巣立ったひなは、親鳥から餌をもらうために木の枝で過ごし、餌の取り方を学習する。親子で並ぶ姿はほほ笑ましい。ひなが自分で餌を取るようになるといよいよ独り立ちだ。
奄美大島以南の南西諸島に留鳥として、一年中生息する。