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2019年10月4日(金)8:59

スマッサリで邪気払い/無病息災、子孫繁栄願う

縄はパーントゥで使用/島尻集落


豚の骨は縄で結ばれ道路上に張り渡された。この縄はパーントゥに使われる=3日、島尻

豚の骨は縄で結ばれ道路上に張り渡された。この縄はパーントゥに使われる=3日、島尻

 きょう4日から2日間、島尻で開催される伝統祭祀(さいし)の仮面来訪神「パーントゥ」を翌日に控えた3日、邪気や病気を追い払う伝統行事「スマッサリ」(主催・島尻自治会)が行われた。豚の骨を結んだ縄は、集落の入口8カ所の木や電柱を利用して道路上に張り渡された。住民は、無病息災、子孫繁栄を願った。この縄は4日正午以後に下ろされ、パーントゥがまとうツル草を縛り付ける縄として用いられる。

 「スマッサリ」という呼び名は地域によって異なっている。大神島は「シマフタヤー」、池間島は「シマフサラ」、沖縄本島の屋慶名は「シマクサラシ」、糸満は「マークサラー」、石垣島白保は「シマフサラシ」などと呼ぶが、意味は同義とされる。

 スマッサリは男性中心の行事とされる。3日午前8時すぎ、約40人の男性が参加し、役割分担の作業をこなした。

 先輩たちは、乾燥させたススキの葉を使って縄を綯(な)った。昔から右よりの縄は日常の縄とされ、スマッサリは非日常であるから左よりの縄とした。

 松川勇作さん(78)は伝統の左より縄の技術を受け継ぐ。「2年連続左よりの縄を綯った」と笑顔で語った。

 仕上がった縄は軽トラックで集落入口の道路に運ばれた。縄で豚の骨を縛り、道路上の一定の高さに張り渡した。

 一方、調理担当者は豚汁作りに懸命に取り組んだ。豚汁は、琉球在来豚「アグー」の新鮮な肉、昆布、ダイコンを一緒に煮込んで島みそで調理した。

 参加者全員に振る舞われた。松川弘雄さん(72)は「最高においしい」と満足の表情を見せていた。

 宮良保自治会長は「今回は、ここ20年で3頭目の豚である。宮古食肉センターでと畜検査されたもの。アグーであったから最高の味だった。来年も豚1頭をと畜検査させたい」と胸の内を明かした。

 パーントゥは昨年、ユネスコ無形文化遺産に登録された。国指定の重要無形民俗文化財。


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