04/27
2024
Sat
旧暦:3月19日 先負 辛 
教育・文化
2018年4月4日(水)8:56

奥深い上布、継承誓う/後継者育成研修

受講生3人に修了証書


研修を修了した(前列左2人目から)下地さん、宮国さん、棈松さん=3日、市伝統工芸品センター

研修を修了した(前列左2人目から)下地さん、宮国さん、棈松さん=3日、市伝統工芸品センター

 宮古上布の製織後継者を育成する研修の閉講式が3日午前、市の伝統工芸品センターであった。宮国利恵さん(40)ら3人の受講者が修了証書を受け取り、織り子としての第一歩を踏み出した。宮国さんは「上布は奥深い。これからも学び続ける」と話し、継承への誓いを新たにした。

 研修を終えたのは宮国さんのほか、下地千代さん(50)、棈松順子(よりこ)さん(58)の3人。それぞれ製織の工程を一から学んで技術を身に付けた。

 研修終了に当たり、宮国さんは「研修を通して宮古上布の奥深さを知った。永住して、これからも上布に携わりたい。より素晴らしい布を織れるようにしっかり頑張る」と話した。

 下地さんも「さらに追求したい」と話す。「3年前に宮古に来て、宮古のために何かできないかと思って始めた。(研修で)織ることはできたけど技術はまだまだ。十字絣をしっかりと織れるように研さんを積みたい」と意欲を見せた。

 棈松さんは「特に糸の大切さがよく分かった。勉強になった」と全工程の重要性をこの研修で学んだ。家族の事情で宮古島を離れるといい、「こうして1年間学んだ。島を離れても糸づくりとか何らかの形で携わりたい」と笑顔だった。

 閉講式で宮古織物事業協同組合の長濱政治代表理事は「研修で宮古上布の素晴らしさを分かっていただけたと思う。さらに学び、上布の発展に尽力を」と3人の活躍に期待を込めた。

 研修事業は、宮古上布を織る技術者を確保することが狙い。宮古織物事業協同組合が実施している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!