多良間村、感染者ゼロ/県内市町村別コロナ感染者数
直近5週間 市は増加傾向
県は4日、新型コロナウイルスに係る直近5週間の県内市町村別感染者数を発表した。宮古関係では、多良間村がゼロを維持しているが、宮古島市は206人の感染が確認され、直近1週間10万人当たり新規感染者は109・84人と増加傾向にある。同日開かれた県と県内市町村長との意見交換会の中で示された。
県が出した陽性者情報は4月28日から6月1日にかけての直近5週間分で、市町村別の公表は初めて。
新規感染者数が最も多いのは那覇市で累計1620人。沖縄市518人、浦添市448人、宜野湾市383人、うるま市337人と続く。人口規模の大きい自治体で300人を超える新規感染者を数えている。
宮古島市の人口と同規模自治体をみると、石垣市が307人と多い。直近1週間の人口10万人当たりでは217・91人と那覇市や浦添市、宜野湾市をしのぐ厳しい状況となっている。
宮古島市の感染状況も予断を許さない。同規模自治体でみると、石垣市に次いで多く200人を超える。人口10万人当たりでは名護市74・41人、糸満市63・10人、豊見城市と南城市も100人を切る中で宮古島市は109・84人と3桁が続いている。
一方、多良間村は感染者ゼロを継続。来島自粛要請など徹底した感染防止対策が奏功しており、人口が同規模の県内自治体で感染確認が出ている中、1人の感染者も出していない。
4日の県と県内市町村長の意見交換会では、これらの情報を共有しながら感染防止対策を徹底していくことを確認した。玉城デニー知事は「県内のコロナ感染拡大には歯止めがかかっていない」と強調。学校休校や大規模商業施設への土日休業要請などに理解を求めた上で、「県と市町村が連携を深め、感染防止対策を県内全域で実施することが重要になる」と述べた。