05/04
2024
Sat
旧暦:3月25日 先負 丁 
教育・文化
2021年10月17日(日)8:59

「宮古方言語彙集」を寄贈

伊良部出身 故新里氏の著書/市立図書館に

市立図書館に寄贈された「宮古方言語彙集 付録『植物の生態など』」

伊良部長浜出身で東京で宮古方言研究会の講師をしていた故新里(あらざと)博氏の著書「宮古方言語彙集 付録『植物の生態など』」がこのほど、渋谷書言大学事務局から発刊され12日、編集・発行に携わった妻の信子さんから市立図書館に寄贈された。信子さんは「宮古方言の存続を願い、かねてから取り組んでいた語彙集を活字にすることができた。宮古島の皆さんに活用していただけたら幸い」と話している。

新里氏は巻頭に「ここで取り上げた方言の数々は、1980年当時、現地で皆様にお世話になって採集した資料であり、当時の宮古の姿」と記している。関係者によると「方言の継承が難しい昨今だが、現在、また将来においても貴重な資料として役に立ち続けることと思う」と話している。

新里氏は1923(大正12)年生まれ。國學院大學大学院日本文学研究科博士課程修了。著書に「小倉百人一首新注釈」、「宮古古諺音義」「宮古方言に関する小論集」「現代宮古方言の語句に対応する古文献の語句」。2006年~17年まで「宮古方言研究会」の講師を務めた。18年死去。

宮古方言研究会は、新里氏を講師に、伊良部仲地出身の高橋尚子氏が世話役となり東京渋谷で発足。毎月1回、15~20人が集まり渋谷の区施設「リフレッシュ氷川」で、新里氏の「宮古古諺音義」の本を中心にした講義が行われた。

寄贈されたのは3冊で、友利幸正館長は「深く感謝する。当館の貴重な資料として郷土エリアに配架し、広く市民に提供していきたい。ご厚志に添うよう保管・管理に努めていく」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月3日(金)9:00
9:00

各施設で子供無料、半額 大型連休きょうから後半

児童福祉週間 きょう3日から大型連休の後半がスタートする。6日まで4連休となり、各空港は混雑するほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れらでにぎわいそうだ。 厚生労働省では、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に毎…

2024年5月3日(金)9:00
9:00

大輪の花で歓迎/観光客の撮影スポットに

下地のヒマワリ 国道390号の与那覇湾上地護岸沿いに植えられたヒマワリの花が咲き誇り、通りを行き来する観光客の目を楽しませている。初夏の青空が広がった1日午後、心地よい風に揺れる黄色の大輪の花に誘われて、多くの観光客がヒマワリと一緒に記念撮影をする光景が広がっ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!