04/30
2024
Tue
旧暦:3月22日 赤口 甲 
社会・全般
2022年6月3日(金)8:59

水道水の有収率88%/無効水量 年間79万トン

目標の91%到達が課題/市水道部21年度

 

探知機を使って漏水箇所を調査する委託職員(写真提供・市水道部)

探知機を使って漏水箇所を調査する委託職員(写真提供・市水道部)

水道施設から家庭などに供給している水道水が、実際に使用されて収益金となった比率を示す「有収率」が、2021年度は88%だったことが市水道部(兼島方昭部長)のまとめで分かった。消火栓水量や漏水など、収益金にならない水量を差し引くと年間で約79万トンが「無効水量」とみられている。有収率は前年度に比べ約3%向上したが、市の総合計画に示されている91%到達が課題となっている。

有収率は、合併前の伊良部佐良浜地区で50%台と低水準だったことから、市水道局(当時)は水道水の安定供給と有収率向上を目指し水道管の取り替え工事などを実施した。

その結果、工事完了後の2007年度には70%台に回復、12年度には83%台にまで向上した。

ただ、県内では90%台を維持している自治体が多く、特に都市部で高くなっている。家々が密集しており、管路の距離が短く漏水箇所が比較的発見しやすいことなどが要因とみられている。

市の有収率は過去5年間で84%~88%で推移している。市水道部では有収率を向上させるため、19年度から年間約3000万円の予算を投入し、宮古一円で漏水調査委託業務を実施。探知機などを使って漏水の早期発見に努めている。

しかし、漏水の度合いが大きければ音で発見しやすいが「漏水音が小さい場合にはなかなか発見しにくい」(市水道部)

また、漏水箇所を修繕すると水圧が一時的に高くなり、その影響で別の古い管に負荷がかかりさらに漏水を招くという堂々巡りが続いている。

市水道部の兼島部長は「有収率は水道事業の経営に影響が出る。まずは目標の91%を達成し、それを維持、向上させていきたい」と話している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!